藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

常陸国の台地と古墳

昨日一昨日の雨で桜が散ってしまったのでは? と諦めていました。 武者塚古墳の手前に桜が咲いていようとは…。 ここは地図に医王神社とありますが、社殿扁額は「醫王殿」、 社殿右には「薬王山薬師如来之碑」がありました。 住所は「土浦市下坂田」、右の坂…

近代「新治郡」の古墳と桜

桜…と書きつつ、背高(1m以上!!)菜の花に驚いて撮った最初の一枚。 今日は一昨日に続き古墳巡りをしようと旧新治郡へゆきました。 この新治郡が非常にややこしいので、私の中で整理しておきたく…。 『常陸国風土記』によれば、常陸国には 1. 新治郡、2. 白壁(…

常陸国の古墳と桜

東京は桜が満開らしい。ということで今日は桜と古墳を見にゆきました。 常名天神山古墳の桜です。 前回、常名高架橋を通った際、「常名」って「つねな」? 「とこな」? と 発音が気になって調べていたら常名神社が目に留まりました。 どうやら古墳の上に鎮…

常陸国の高天原

下総国で高天神社と皇産霊神社を見つけたことで 《薦枕》の歌詞にあるキーワードの重要性に気づきました。 「たか」「あま(め)」+「とよ」「う(を)か」 薦枕や 高瀬の淀にや あひそ たか贄人ぞ しきつきのぼる 網下ろし さてさしのぼる あめにます 豊岡姫の…

常陸国の海人族

前回3/4の宿題は 息栖(いきす)神社が祭神を久那斗神・天乃鳥船神・住吉三神としながら 「『三代実録』にある於岐都説(おきつせ)神が現在の息栖神社」で 「於岐都説は於岐都州、沖洲で、息栖になった」と 書いている矛盾をどう考えるのかということでした。 …

造化三神と蠶靈(さんれい)神社

2/28に利根川の土手を走った時には、まだ菜の花は咲いていませんでした。 神崎大橋を渡りつつ、もうすぐ河川敷に菜の花が咲きそう…と思っていたら 今日、神崎大橋を渡らず土手の県道11号線を直進したとき黄色い帯が見えました! 今日の午後はずっと曇りの予…

香取海の"シマ"と"津ノ宮"

下総国の仕上げは神道山(しんどうやま)古墳群です。 古くは「神土山(しんどやま)」とも呼ばれていたとのこと。 前方後円墳1基(全長約46m,高さ4m)・円墳11基からなる古墳時代後期の古墳群 ということで、1時間はかかると踏んで前回は断念しました。 今回は最…

貝塚と海神族

今日は下総国における安曇族の拠点の一つを目指します。 メインは、そのものズバリ豊玉姫神社! 豊玉姫神社は「香取海」周辺に海人族が住んでいたことの裏づけとなります。 ところが、これがとんだことで、豊玉姫神社になったのは明治5年(1872)でした!? 往古…

豊岡姫(とよをかひめ)

東(あづま)で安曇(あづみ)=豊玉族の足跡を見つけ、 下総国や常陸国に残る蘇我・小野・和邇氏らの足跡に照らして 彼の氏族らが浅からぬ関係にあったことに気づきました。 豊玉姫が八尋のワニと化して、のちに初代天皇となる神武天皇の 父 ウガヤフキアヘズノ…

下総国の海人族

北部九州の志賀(しか)の海人(あま)こと「安曇(阿曇)連」は 海神「豊玉彦命」の後裔として日本神話に組み込まれ、 その歌舞は雅楽寮(701-)の草創期までに宮中へ入って 現在まで御神楽(みかぐら)の演目として伝承されています。 『続日本紀』巻第十一 天平3年(…