藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

佐賀県の「伊福」

現在の地図を見てもピンとこないので、 明治9年(1880)の『大日本全圖』を友としています。 7/12に行ったのが「長崎県雲仙市瑞穂町伊福乙」(北に「伊福甲」あり)で、 「佐賀県藤津郡太良町伊福」にも「甲」と「乙」があります。 今は別の県ですが、元は同じ「…

伊福八幡神社と伊古遺跡

今日は小浜温泉から雲仙温泉を経由して島原半島の北辺へ向かいます。 縄文草創期の「伊古遺跡」は、地理院地図によれば、標高 7~13mのようです。 「伊古」の名に関しては、南西の「伊福」との繋がりを疑っています。 また「イコ」について、高知県に「伊気(…

雲仙(肥前国高来郡)

島原半島の中心にそびえる雲仙岳は「三峰五岳の雲仙岳」と呼ばれ、 普賢岳、国見岳、妙見岳、絹笠岳、高岩岳、野岳、矢岳、九千部岳の総称と されてきましたが、現在では20以上の山々の総称と言われています。 かつて雲仙岳は「温泉山」と書いて「うんぜんさ…

安曇磯良 (アヅミノイソラ)

2020年7月3日にブログ「アヅミノイソラ」を書きました。 その内容があまりにも薄かったので加筆を試みます。 私は倭琴の旅を始めた当初、集中的に対馬へ通いました。 宮廷に入って、平安時代に神楽歌と呼ばれるようになった歌が 「志賀の海人」すなわち安曇…

神遊び

およそ"霊感"みたいなものを持ち合わせていない私。 それゆえ演奏においても、ただ真面目に楽譜通り、指導されたままを 忠実に再現することを心がけてこの年まで生きてきました。 それなのに、1年に1度か2度、いつものように朝までパソコンに 向かったのち眠…

椎葉村下福良 (伊福地名?)

東臼杵郡椎葉村大字下福良字十根川の十根川集落は 『国指定 重要伝統的建造物群保存地区』に選ばれています。 www.shiibakanko.jp その村へ行くために、いったん馬の鞍を下ろして休んだことに由来する 「鞍置村=鞍岡村」は霧立越の入り口に位置しています。…

九州発祥の地 (祇園山)

『古事記』に、古代九州は筑紫島・筑紫洲(つくしのしま)と呼ばれ、 白日別、豊日別、建日向日豊久士比泥別、建日別があったとあります。 『日本書紀』には記載がなく、 『先代旧事本紀』は、筑紫国、豊国、肥国、日向国を挙げています。 その九州発祥の地が…

荘内半島にガソリンスタンド無し!

いま困っている訳ではないけれど、今後のためにガス給湯器を交換しておこう というプロジェクトのため帰省。まさか、それだけじゃあ…と思いますよね? ともかくZOOMERに乗るのが最大の喜びなので、午後は再び荘内半島へ。 いつものように、左手に善通寺五岳…

岐阜県の「伊福郷」

古代「美濃国不破郡藍川郷」鎮座の伊富岐神社へは何度も足を運びました。 最初が2001年11月19日なので、もう24年近く前になりますね…。 http://www.jade.dti.ne.jp/onodera/ibuki.html 伊福部昭先生の御長男から 「藍川さんのホームページを見て、伊富岐神社…

タケノコと雷神

年一回のタケノコ掘りの日です。 岩井城址へ向かっています。 ここは「北相馬郡利根町押戸」の船着場跡。かつてはここでいったん地面を 歩く鎌倉街道が終わり、現 龍ヶ崎市側へ船で渡っていたそうです。 この絵を書かれた根本様は鎌倉街道や古代東海道のエキ…