藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

山城国

冬至に「丹」へ

今日12月22日は冬至。一年で最も昼が短く、夜が長い日。 冬至の日はなぜかわくわくするので昔から大好きでした。 ここから夏至までどんどん日が長くなってゆく芽生えの日。 大人になってから、この日は私だけがわくわくするのではなく、 太古から万物にとっ…

平安京の「乾」

歌舞伎十八番「鳴神」で有名な京都鴨川の最初の一滴が湧く洞窟へ 向かったのは6年半前の2016年3月19日でした。 yumiaikawa.hateblo.jp この日は、高野川の代表的な支流「呂川」と「律川」が流れる大原盆地へも行きました。 (川の名称は「呂律が回らない」と…

高台寺和久傳

今年の 7月下旬、高台寺和久傳で夜のコースを予約。 ある方が私を励まして下さるということで、楽しみにしていたのに 新型コロナ感染拡大により延期せざるを得なくなりました。 その時点では、例年通り11月7日から間人(たいざ)蟹のコースが 提供できるかどう…

古代人の思考① 崇道天皇(山背編)

前回、平安京の裏鬼門(坤)へ行ったので、今回は艮(うしとら)の鬼門へ。 平安京の最大の守りは艮に位置する比叡山でしょう。 バイクで走ってみて、どこからでも比叡山が見えることに驚きました。 常陸国における筑波山と同じですね。 18:30、レンタルしたバイ…

平安京の裏鬼門

『続日本紀』文武天皇の大宝元年(701年)4月3日条(夏四月甲辰朔)に 「山背國葛野郡月讀神、樺井神、木嶋神、波都賀志神等神稻、自今以後、給中臣氏。」 とあります。 山背國葛野郡とは京都と呼ばれる前の地名の一つかと思われますが (山背國に乙訓郡・葛野郡…

河内湖 & 山城国

おはようございます。 本日は晴天ですが、心は曇天!? 駅へ着いたら電車が遅れていて新幹線を変更せざるを得ませんでした。 京田辺周辺ではタクシーは予約を受け付けてないというし、 前途多難な旅になりそうです(結局、当初予定していた新幹線に乗れました!…

六御縣(むつのみあがた)神社

前回の続き…大和國六御縣神社です。 先日時間切れでまわれなかった「添御縣坐神社」。 現在、当社には二つの論社があります。 歌姫御縣山(みかたやま)鎮座と三碓(みつがらす)鎮座の「添御縣坐神社」です。 論社なので、祭神はいずれも以下の三神。 ●天照大神の弟…

山城町→井手町

山城国2日目の今日は 山城町神童子(しんどうじ)不晴谷(あけずたに)という難読地名を訪ねました。 「不晴」ではなく「晴れ」ています。 神童寺の「縁起」によれば、 聖徳太子が創建した当山で役行者が修行した時、 二人の神童の助力を得て本尊の蔵王権現像を…

山城国

催馬楽に『山城』があります。 渡来人の居住区となった山城は、古くは山代、 律令制以降は平城京からみて奈良山の背後に位置することで 山背と書かれるようになった場所です。 催馬楽では地元の女性が(胡の国から来た?)瓜作りに求婚されたけど どうしよう……

やまとうたのふるさと in 京都

19日の「やまとうたのふるさと」は正午集合。 午前中は一人で嵯峨嵐山駅付近を散策することにして、先ずは 後亀山天皇が応永31年4月12日(1424年5月10日)に崩御された大覚寺へ。 嵐山のホテルを出た時には雨が降っていましたが、大覚寺の大沢池はこんな感じ。…

岩屋神社「陰岩」「陽岩」~鞍馬

突然ですが、新幹線を変更(途中下車)して琵琶湖畔に泊まっています。 明日の15時には東京で和歌披講の会があるため帰京していなくてはなりません。 それで、明朝を有効利用しようと琵琶湖まで来ました。 前夜の「10日は在宅だから大丈夫だよ」との一言を決し…

恭仁京~笠置山

恥ずかしながら、この年まで恭仁京(くにきやう/くにのみやこ)を知りませんでした。 こんなこと書いたら笑われますね…。 学校で教えてくれましたか? まったく記憶にありませんが。 地図を見ていて偶然目にしたので足を運ぶことに。 「恭仁京大極殿址」とあり…

やまとうたのふるさと(椿)

「やまとうたのふるさと」今回のテーマは椿です。 久御山の雙栗神社に、数百本の椿の木があるというので行ってみました。 想像以上に素晴らしい、心落ち着く空間でした。 元は極彩色だったかも知れない社殿は国の重要文化財。 社殿の真後ろには、樹齢はさほ…