
何度ここから撮影したことか…(ここしか停止できる場所がないため)。
今朝、突然、筑波山へ登ってみようと決めました。
先延ばしにしていたら冬になってしまうし、今日は暖かかったので。

方向オンチの私には、あの表示板が理解できません。
朝日トンネルに向かって左側が「小野小町の館」のある「小野」だと
わかっていますが、「筑波山」は更に左だとしか思えないんです。
(3日後に、もしかすると表筑波スカイラインの入り口を指しているのか?と思い至りました)

朝日トンネルを抜けたら左折し、石岡つくば線に入りました。
曲がり角は石岡市「辻」という昔ながらの地形を彷彿とさせる地名です。

筑波山山頂へのロープウェイ乗り場へ行くには、石岡つくば線を進むしか
ないわけですが、地図に大日様という気になる名称があったため
急遽「仏生寺」を右折し、北上しています。

走っていたら水音が聞こえたので道の左端を覗き込むと、
小桜川へ流れ込む小さな支流らしきものが見えました。

石岡市「仏生寺」から「小幡」の集落に入ったみたいです。
たぶん画像中央のこんもりに大日様があるのでしょう。

道の左側の広場にバイクを停め、右を見たら長い石段が!!
曇天の日なら怖くて上れなかったかもしれませんが、今日は晴天。
狭くて歪な石段を上り始めました。

石段の右に鎮座する石像は不動明王なのでしょうか?

仏像も仏教もよくわからないので、帰宅後、検索してみました。
恐らく不動明王だと思われます。

さらに上ると、巨木が鳥居のようになっています。
これが太古の祭祀の形だったのでしょうか?

無礼を承知で石室の中を撮らせていただきました。
こちらが大日様なのでしょうか?

ところで、石室の上にある鳥の巣状のオブジェは何なのでしょう?
こうした藁のオブジェは出雲国でさまざまなヴァリエーションを見ましたが、
もしかすると、かつての鳥葬の名残でしょうか?

このこんもりには夥しい数の石祠や石碑が配置されていて、
古代に鳥葬が行なわれた丘であったとしてもおかしくない気がしますし、
朝廷の東国征伐によって平らげられた先住民の蜘蛛窟だったとしても
おかしくないとの妄想が湧いてきました!?

ずいぶん急な階段なので、人工的に盛られた塚だったのかも?

階段を下りようとしたら強烈な木漏れ日が!!
前回の10/28、ツキヨミの丘で見た木漏れ日を思い出しました。
大日様の名に惹かれたのは、嬪野(よめの)神社との付会だったのかもしれません。
日本神話ではアマテラスとツキヨミ、スサノヲがセットなので。
なかなか楽しかった寄り道のあと、女体山を目指しました。

「辻」~「不動峠」の標識がある石岡つくば線に戻ります。

え? ここが「不動峠」? まったく眺望がありませんね…。
上を走るのが「二輪お断り」の表筑波スカイラインなのでしょう。

バイクは、紫色の筑波スカイラインは走行可能(19時~8時は通行禁止)ですが、
赤線の表筑波スカイラインは通れないため迂回を強いられます。

紆余曲折ののち何とか筑波山ロープウェイに乗れました。

女体山駅から撮影。霞ケ浦は霞んでいましたが、
肉眼では右手に"TOKYO SKYTREE"が見えました。

別ルート(ロープウェイ or ケーブルカー or 徒歩)で下山する方が多いとのことでした。
ただし、私はバイクなので別の駅へ下りてしまっては困ります。
ロープウェイつつじヶ丘駅と女体山駅を往復したのち、
さて、女体山駅から山頂へはコンクリートの階段が延々と続き、うんざり…。
山歩きをしたい私は地面を歩きたいのであって、ここまで長い石段は御免です。
やっとこさ、山頂の筑波山神社女体山本殿へ。
とはいえ、こちらは裏です。表の岩の階段に並ぶ気にはならず…。ここから下ると巨岩が幾つもあるらしいので見に行くことに。

いや、しかし、鎖場を過ぎたらずっとこの光景が続きます。

一昨日の雨でぬかるんでいる上、岩場は一人ずつしか通れません。

上りの方が来られると待ってから下らねばならず時間がかかります。
大きな岩はともかく、小さめの石は人工的に砕いて填め込み
雨でも通行可能な登山道を作ろうしたのかも? と感じました。

ここまで来るのに20分以上かかりました。が、5分もかからず引き返せました。
それだけ岩の高さが見えない下りが難しいということでしょう。
ここは眺望があり、登山道のロープの外に踊り場的空間があったので
通行の邪魔にならないよう演奏修行してみることに。観光地ともなると
古代祭祀のあった場所で日本最古の音楽を演奏してみるだけでも大変です。

眺望がない場所を走るのは苦手ですが、女体山の下りはなかなかに爽快です。

振り向けば秋。紅葉は目立たないけれど、ススキが…。
筑波山神社周辺は道がわかりづらく、迷ったものの到着できました。

バイクは神社周辺の土産物屋の駐車場に停めるしかないと言われたのが第一の間違い。
宮脇駅へ行くのに筑波山神社を通らなくてはならないと言われたのも間違いで、

橋…、何だか凄いことになってますね。
ひたすら進んでみますが、社殿には興味がないし困ったものです。

↑ この画像はお線香の煙で少し靄っています。物凄い香りです。
↓ 公孫樹の大木を見て喜んでいたら、この後とんでもない落とし穴が!?

この公孫樹の下で年配の女性三人連れに道を尋ねたことが発端でした。
いったいどういうことだったのか確かめるために、帰りに撮影しました。

私はここより一段下に居て、ケーブルカーの宮脇駅への道を訊きました。
すると、画像左下から少し登って左折し、いったん下ってから右折して
階段を上るよう教えていただいたんです。
でも、私はケーブルカーを降りたあと、画像右端の階段を下りてきました。
本来なら、拝殿の高さまで上がって左折、その先の階段を上ったら右折…
と教えて下さるべきでした。
それを、逆に「大御堂」まで下ってから階段を上るという
壮大な遠回りをした結果、40分発に乗れなかったばかりか
00分発に1分遅れで乗れず、20分発まで待つ羽目に陥ったのです。
(結局、筑波山神社の大鳥居をくぐったあと、1時間もロスしてしまいました!?)
上の画像右端の階段を上って右折したあとも階段は続きました。

こんなに階段があったら山頂まで行ける人は限られてしまう…と思ったら
宮脇駅の隣に駐車場がありました!?
正確な情報を得られていたら、もっと簡単に行けたわけです。

男体山へは行かずに帰ろうかとも思いましたが、すでにケーブルカーの
チケットを買っていたので筑波山頂駅まで行きました。
最終のケーブルカーに乗れなくなるため、近場で演奏修行することに。

人のいない方へと歩いて行ったら、この先は下りでした。
右手に女体山が見えたので、ここに座ることに。

女体山と違い、静かな場所で演奏できたので来た甲斐がありました。
私のような人間には観光地は似合いません。

ケーブルカー筑波山頂駅で撮った一枚。ですが、眺望が…!?
日没も早くなり、富士山を見られるかどうか?

16:45
筑波山から下りる途中、富士山が見えました!
終わり良ければ総て良し。
今日も一日ありがとうございました。