藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

シントコでの収録

明日(11/7)ハープと『ギリヤーク族の古き吟誦歌』&『サハリン島先住民の三つの揺籃歌』、
自分でシントコを叩きながら歌う『アイヌ叙事詩に依る対話体牧歌』を収録します。
そのためシントコを梱包し、左右の手に一つずつ持って自分で運ぶつもりでした。
人の手を借りることをよしとしない(自分のことは自分でやりたい)性格なので。
しかしながら、大きめのリュックを買ったのに、アイヌの民族衣装を入れたらパンパン!?
やむなく、収録で履く予定の靴を履いてゆくことにしました。
私は歌う時、地面にめり込みたくなるほど踏ん張るので、初めての靴で足が痛くなったら
履きなれたサンダルに履き替えるつもりでしたが致し方ありません。
 
また、中央線が混むと、二つのシントコを足元に置くのも憚られます。
何か良い方法はないかと検索したら「特急はちおうじ」というものがありました。
そう…行き先は八王子のホテルなんです。
当日、電車が止まったりしたら大変なので、夜のうちに移動することにしました。
当然ながら、明朝もゆっくりできますし。
 
ただ、驚くべきことに「特急はちおうじ」は東京~八王子間が56分かかり、
中央線の通勤快速が57分なので、所要時間がほぼ同じなんです!?
しかしラッキーなことに、東京駅では中央線遅延とアナウンスされていたのに
特急は時間通り、一つ前の中央線快速よりも早く発車して、定刻に着きました!
シントコを運ぶつもりでグリーン車にしたものの、実は持参してません…。
 
今日(11/6)のお昼過ぎ、美容院でカットをしていたら携帯が鳴りました。
2週間前に15cm切ってもらったのに、印象がまるで変わらないので
今日は更に5cm切って貰ってました(あまり変わり映えしませんでしたが…)
普段は外出中に携帯が鳴っても出ないのですが、収録の件だと直感しました。
シントコはどうされるんですか?」
「今から練習したのち梱包して自分で持参します」
「明日ではなく、今日これからですか?」
「そう…たしか20:15発の特急はちおうじに乗る予定」
「東京駅での乗り換えが大変だから、今から取りに行きますよ」
「いや、それはあまりに申し訳ないし、自分で持てると思う…」
と言いつつ、結局ご厚意に甘えました。
 
実は昨夜、家人が「シントコを一人で持って行くのは無理だと思うけど
大学があるから手伝えないし…」と言っていたので、安堵することでしょう。
シントコの中にグルテンフリーのお菓子やパン、音叉や靴などを詰めたため
けっこう重いんです。本当に助かりました。
(お蔭様で履き替え用のサンダルも詰められたので、当日は非常に助かりました!!)
 
21:11に八王子駅に着いた私。ホテルはルームサービスを中止してるし、
小麦アレルギーゆえ外食が難しく、取り敢えずオムライス専門店に入りました。
美味しそうな旬のポルチーニ茸のホワイトソースがけは、小麦粉が使われており、
10種類以上のオムライスがあるのに、食べられるのは昔ながらのオムライスのみ!?
 
家を出る直前まで家人のために用意した夕食は、作り置きの塩麹ローストポークをのせた
無農薬サラダ、北海道産の巨大な子持ちガレイの煮つけ、大根菜とおかかの煎り煮、鰻、
おうちご飯の方がよかったなぁ…。
 
11月7日、元気に相模湖まで来ました!
こんなにお天気が良くて、皆さんがお茶をしているのを見ると羨ましい限りです。
あのボートに乗りたがるあたり、根っからの遊び人なんですね!?
早めにホール入りして遊んでいます。
2階席の後方に「親子室」というものがありました。
ガラス張りで、子供たちが騒いでも大丈夫な造りなんですね。
同じく2階にある喫茶レストラン青林檎のランチは毎日売り切れるほどの人気で
グルテンフリーにも対応して下さって500円という申し訳ないような価格!
何よりお野菜が豊富で、美味しいランチでした。
名物は相模ダムカレーだそうです(私は小麦アレルギーなので食べられませんが)
 
収録は、ハープと歌の立ち位置&バランスを決めるのに小一時間、
サハリン島~』の3曲と『ギリヤーク族~』の4曲を録るのに3時間と
極めて順調に進みました。
ハープでの演奏は伊福部先生ご本人の御希望でしたので、
木村茉莉さんの見事な演奏に驚嘆しつつ収録できて安堵しました。
(11/4のリハーサルより更にブラッシュアップされていました!)
 
その後、ハープを搬出してから『アイヌ~』のセッティングに替え、
シントコの位置を決めるまでに小一時間。
アイヌ~』の3曲を録るのに1時間ですから、こちらも順調でした。
 
すべて通しで、長い曲は2回ほど、短い曲は平均数回で収録。
 
帰りはシントコともども車で拙宅まで送って頂き、助かりました!
お世話になりました皆々様に心より御礼申し上げます。