藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

長ノ国 4

6月2日は過去最高の12社で演奏修行しました。
12社以上まわったことはあっても、演奏は10社が限度でしたが、
13社まわって演奏したのが12社でした。体力、持久力が増してます!
 
6月3日の朝一番は長ノ国開拓の祖を祭神とする御間都比古(みまつひこ)神社です。
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阿波国の前身 粟ノ国は粟の産地、長ノ国は米の産地なので当社の紋は「抱き稲」。
稲の栽培というと平野を想像しがちですが、長ノ国の場合、成務天皇の御代に
御間都比古色止命九世孫の韓脊の足尼が国造となって長峯の中腹に
御間都比古神社を創祀してから、標高の低い土地に広がっていったそうです。
 
タクシーで山道をドンドン登っていったため、徳島駅から1時間近くかかり、
そこから再び山を下りて勝浦川沿いの生夷神社まで更に30分。
M先生ご夫妻との待ち合わせ時間11時ジャストに到着しました。
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当社の祭神は長族の祖神たる事代主です。
そして同じく事代主=蛭子を祭神とする蛭子神社が数百mの場所にありました。
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式内社調査報告」に
大ナルハ中世ヨリ領主の勧請ナリ、小社ハ即チ延喜式二載ル所ノ式内ノ神ナリ
とあるそうです。さて、どちらが延喜式内社でしょうか?
 
そこから星の岩屋(星谷寺)へ。四国八十八ヶ所19番札所立江寺奥の院です。
というより、元々ここに空海立江寺を創建したらしい…。
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不動の滝を裏から見られる裏見の滝です!
さあ、↓私はどこで弾いているでしょう?
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岩盤だとコトの音がよく響くので、ここしか座る場所は無いと考えて演奏。
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自然の造形が生かされた素晴らしい山岳寺院でした。
 
山を下りて次の山へ登っていると、眼前に突然巨大な岩盤が!?
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空海が修行したと伝わる灌頂ケ滝です。
この上に、四国八十八ヶ所20番札所鶴林寺奥の院慈眼寺がありました。
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やっぱり岩盤ですか…。M先生ご夫妻はこの岩盤に阻まれて引き返されたそうです。
かつての修験者は攀じ登れたのでしょうか?
 
慈眼寺から山越えをするために佐那河内村大川原高原ヒルトップハウスへ。
目的の一つは紫陽花でしたが、渇水のため花が枯れていました…。
でも、ここからの眺めが最高で、ソフトクリームも美味しかった!
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蛇行する吉野川を眼下におさめ、何だか徳島通になった気分です。
ここから神山方面へ抜ける途中に天岩戸立岩神社がありました。
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スピリチュアル系に人気の、私の苦手なタイプの神社です。
そもそも岩盤だらけの山だし…、天の岩戸と呼ばれる場所は日本中にあります。
自然が素晴らしいだけに、神話への後づけ付会が残念な気持ちに…。
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