藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

高台寺和久傳

今年の 7月下旬、高台寺和久傳で夜のコースを予約。
ある方が私を励まして下さるということで、楽しみにしていたのに
新型コロナ感染拡大により延期せざるを得なくなりました。
その時点では、例年通り11月7日から間人(たいざ)のコースが
提供できるかどうかわかりませんとのことでしたが、
後日ご連絡いただいて日程とコースを決めました。
やっぱり女性同士ですね。何が嬉しいか、主婦の気持ちを酌んで
間人のコースを御馳走して下さることになったのです!!
 
そして待ちに待った女二人旅。
“おさんどん”からも家事労働からも解放されて京都へ!
 
和久傳からメルマガが来るたび何かを買ってしまう私にとって
高台寺和久傳は憧れのお店。画像のupはマナー違反ですよね…。
と言いつつ、申し出てはみますが!?
 
「お写真、どうぞ」と仰って頂いたので、今日の、二人では広すぎる個室。
備長炭を熾し始めたら暑くなり、右手の窓を開けて貰いました。
最初の一品がこちら。
以前、一度だけ丹後半島で食べたことがあるせこ蟹
ズワイガニのメスで、11月12月の2ヶ月しか食べられません。
「もうこれだけで大満足です」
イカのお寿司キャビアのせも素晴らしかったのですが、銀杏の仕事ぶりったら
私の料理は料理のうちに入ってなかったと恥じるばかりでした。
そして「間人蟹」。
おおお…早くも真打登場! 今朝、丹後半島の「間人(たいざ)漁港」で水揚げされた
ズワイガニで、緑のタグが付いているものだけが「間人蟹」と呼ばれるそうです。
お隣で、どんどん備長炭が移されてゆき、お料理が次々と運ばれてきます。
数種類のキノコの椀もの。もちろん松茸も入っていました!
あまりに美味しそうで、撮る前に食べ始めてしまったフグ。
下に湯引きしたコリッコリの皮が敷き詰められていて超美味でした。
最初に焼き上がったのがこちら↑。焼き方はレアでお願いしました。
次々と焼き上がってきて、美味しそうなにおいが部屋に立ちこめています。
あ、あれは…! 大好物の甲羅味噌!?
はい、甲羅味噌のスープ仕立てでした。
上記の蟹の残りは、蟹卵〆丼と蟹雑炊の具になるそうで、
「最後に丹波牛を焼かせて頂きます」と板前さんが仰って
丹波牛のステーキが出てきましたが、撮影せずにペロリ!?
きれいにサシが入った牛ステーキで、明らかにメインディシュでしたが。
 
ここから "ごはんもの"へ。
たしか左が大根、右が蕪でした。左の素揚げした人参の葉っぱが驚きの食感。
こちらはお取寄せできる「からすみ餅」(1枚 1,620円)。むかごとナメコのお椀も見事でした。
左の蟹玉〆丼が美味し過ぎておかわりをしてしまいました! 右は雑炊。
ゆずのゼリー。本当に細やかで丁寧なお仕事です。
秋らしい栗のお菓子で、いわゆる「栗きんとん」など足下にも及ばないことを実感…。
 
このような最高のお料理をご馳走になってしまい恐縮ながら、
青竹入り冷酒や甲羅酒を飲めなかった自分を呪いたい気分です。
やはりアルコールが飲めないのは人生最大の損失と言えそうですね…。
 
 
さて、翌朝7時半に起きてTVをつけたら
「関西ええとこみっけ隊」(?)とかいう番組で間人蟹が特集されていて
間人漁港が大写し!! 漁場での作業や、セリの様子も観られました。
昨日のセリでは間人蟹一パイ28,000円~!? 平均3万円くらいとのことでした。
そう考えると、せこ蟹つきの和久傳の蟹会席は非常に良心的なお値段ですね。
本当にご馳走さまでした! 今シーズンもう一度行きたいなぁ……(誰と?)
 
朝ご飯は9時に「のむら錦(にしき)店」を予約。
烏丸本店は、朝は予約できないので並ぶことになりますし、
何より「ふわとろチーズ湯葉丼」が食べたかったので錦店へ。
八坂セット(1,000円)の「湯葉丼」をプラス300円で「ふわとろチーズ湯葉丼」に!!
朝からこのボリュームを平らげて、米原へ向かいました。
 
今回は四条のホテルでしたが、次回は三条に泊まって朝食は「丹」にしようと思います。