藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

2021-01-01から1年間の記事一覧

冬至

毎年、冬至と夏至が近づくと血が騒ぎ(!?)、どこかへ出かけたくなります。 昔から私は冬至を過ぎると"迎春"気分になるため、明日からが新年!? ということで、下調べもせず、こだましか停まらない駅へ行くため 午前中からこだまに乗ってます。 開店直後だった…

うたの寺子屋

久々の「うたの寺子屋」です。 慣らし運転という感じで、まったりと出かけました。 弁当フェチの私ですから抜かりはありません。 東京駅で、黒毛和牛を低温調理したローストビーフ弁当を買いました。 タレはお醤油に小麦が含まれているため使わず、極薄の塩…

筑波山(女体山 877m・男体山 871m)

何度ここから撮影したことか…(ここしか停止できる場所がないため)。 今朝、突然、筑波山へ登ってみようと決めました。 先延ばしにしていたら冬になってしまうし、今日は暖かかったので。 方向オンチの私には、あの表示板が理解できません。 朝日トンネルに向…

霞ケ浦からの風

現実逃避のバイク旅。潮来市の大生(おほふ)古墳群を目指してます。 今夏、作曲者が自作と認めていない作品を勝手に演奏・録音した人が居ると 著作権継承者から伺い、今後、マナーや法律が無視されることを防ぐには どうすればよいのか、その対策について大勢…

『常陸国風土記』香島郡

ずうっと高温多湿の日々が続き、今日やっと20~24℃となりました。 茨城県は終日「曇り」の予報でしたが、ずいぶん日に焼けました。 何と、もうほとんど稲刈りが終わっているではありませんか!? 気温が30℃を超えるとヘルメットをかぶって1分後には汗で目が開…

ドイツ人お雇い教師が編曲した日本の国歌《君が代》

2021年は日独の外交関係が結ばれて160周年という節目にあたります。 ドイツ連邦共和国大使館では「日独交流160年展」を7月26日から開催。 8月11日以降、コロナの状況に応じて、各都道府県で巡回展示を開始されるそうです。 日独の多面的な歴史の個々の側面に…

『常陸国風土記』における行方郡の地名

『常陸国風土記』(723 ?)を読み、茨城県の地図を広げて 鹿島神社と香取神社をピックアップした日から10年以上経ちました。 神社とは本来、祖神を祀るものです。ところが、ざっと数えても茨城県には 鹿島神社が300社以上、香取神社が200社以上ありました。 そ…

すたち(月出里)すだち

次なる難題は「月出里」です。 謂われに諸説あり、よくわからないためスルーしてきました。 ただ、「紀(き)の国」の先住民を考えようとするなら素通りできません。 とりあえず、情報を整理確認するため、足を運ぶことにしました。 『常陸国風土記』筑波郡(つ…

石川(蘇我)と布佐(物部)

これまで下総国と常陸国で同じ地名を幾つも見てきました。 佐倉、布佐、木、麻生、羽鳥、須賀、手賀、玉造、天王台… こうした地名と氏族が直接つながるとは限りませんが、 無関係であることを証明するのも簡単ではないでしょう。 たとえば玉造の場合、最初に…

稲敷台地

無意識に、下総国神生へ向かった時(6/11)と同じ場所で撮っていました。 讃岐平野で育った私は、関東平野のスケール感が大好きです。 こんな景色は上京するまで見たことがありません。 なので、前回(6/15)の帰途を逆走しても、退屈などしません。 …と余裕綽々…

小野川と"信太郡衙"跡?

今日は午前中のみ晴れで、午後からお天気が崩れるとの予報でした。 15時過ぎに買い物へ行こうとしたら、雨雲になりそうな雲でしたが、 入梅(6/11)した以上、わずかなりとも見える青空は無駄にはできません。 根本様のご教示により「地図に載っていない神社」…

下総国にもある「神生」

常陸国と下総国の両方にある地名「テガ」「ヤツ・ヤト」などについて 書いてきましたが、今日は「カンノ・カンノウ」です。 讃岐人にとって「カンノ」と言えば神野神社。 空海が補修した満濃池の守護として奉斎された延喜式内社です。 常陸国では神生貝塚と…

地図にない神社

下総国の岩井城を探していたとき偶然お会いした根本様が 「古道のエキスパート」とわかり、鎌倉街道や古代東海道を歩いて 発見された"地図に載っていない"神社を教えて下さいとお願いしました。 まことに図々しい申し出を快くお受け下さって 今日、件の岩井…

鳥見神社まとめ

下総国の鳥見神社をまわるのに、いったい何年かかったのでしょう? yumiaikawa.hateblo.jp このブログが最初なら、2年と4ヶ月ですね…。 現在は、印旛沼と手賀沼に囲まれるように鳥見神社が分布しています。 印旛地方に人が住み始めたのは「古印旛沼」時代と…

手賀沼あたり

5月8日か9日にミニ旅をする予定でしたが、 PM2.5と黄砂が「非常に多い」との予報により控えました。 この2日間、アレルギー性鼻炎の私は買い物程度でも点鼻薬が必要で、 やっと今日出かけたものの、まだグシュグシュしてました。 一社目からこんな森ですから…

先崎(まっさき)と別所廃寺跡

日本列島には難読地名が本当にたくさんあります。 そのうえ、異名同音(音楽用語ですが…)も多いので、 文字と発音の両方で確認しないと… というのが前回(4/27)の教訓でした。 千葉県にある「松崎」ですが、 市原市松崎(まつざき) 印西市松崎(まつざき)&松崎…

火皇子神社 (大森&松崎)

ジャイロのカスタム車(ミニカー仕様)が届いたので、試しにちょっと遠出。 まだ乗り心地など様子見なので、8~10時間コースは無理です。 よって、これまで見落としてきた場所を拾い歩いてみようかと。 個人宅にある古墳…ということで素通りしていました。印西…

かぶと塚・よろい塚

4/21にかぶと塚とよろい塚を教えていただきました。 駐車スペースがなく、「鎌倉街道」の王子大明神と古墳へ 行ってしまったため、記憶が薄れないうちに再訪することに。 近くに「鎌倉街道」沿いの二宮神社があったので向かいました。 地図上の名称とは異な…

岩井城と鎌倉街道

一般的な地図にはない情報が載ったこのマップは非常に役立ちました。 このマップのおかげで 「大房(だいぼう)」というダイダラボウ地名や、 「大田羅(だいだら)」の神が脱いだ笠の重みでできたという笠脱沼=笠貫沼、 そして「岩井城」を知ることができまし…

縄文台地に建つ神社

4/7に泥濘に突っ込んだ衝撃でミラーレス一眼がオシャカになってしまいました。 昨日、新しいカメラが届いたので、さっそく近場へ撮影に出かけることに。 近場で好きな神社となると、文句なしに新木(あらき)の葺不合(ふきあへず)神社です。 なにしろ「新木東…

紀の国→筑箪国→筑波国

『常陸国風土記』(717-723 成立?)に 筑波の県は、昔、紀(き)の国といふた。美麻貴の天皇(崇神天皇)の御世に、 采女(うねめ)臣の一族が、筑箪(つくは)命を、この紀国の国造として派遣した。 筑箪命は「自分の名を国の名に付けて、後の世に伝へたい」といふて …

常陸国の台地と古墳

昨日一昨日の雨で桜が散ってしまったのでは? と諦めていました。 武者塚古墳の手前に桜が咲いていようとは…。 ここは地図に医王神社とありますが、社殿扁額は「醫王殿」、 社殿右には「薬王山薬師如来之碑」がありました。 住所は「土浦市下坂田」、右の坂…

近代「新治郡」の古墳と桜

桜…と書きつつ、背高(1m以上!!)菜の花に驚いて撮った最初の一枚。 今日は一昨日に続き古墳巡りをしようと旧新治郡へゆきました。 この新治郡が非常にややこしいので、私の中で整理しておきたく…。 『常陸国風土記』によれば、常陸国には 1. 新治郡、2. 白壁(…

常陸国の古墳と桜

東京は桜が満開らしい。ということで今日は桜と古墳を見にゆきました。 常名天神山古墳の桜です。 前回、常名高架橋を通った際、「常名」って「つねな」? 「とこな」? と 発音が気になって調べていたら常名神社が目に留まりました。 どうやら古墳の上に鎮…

常陸国の高天原

下総国で高天神社と皇産霊神社を見つけたことで 《薦枕》の歌詞にあるキーワードの重要性に気づきました。 「たか」「あま(め)」+「とよ」「う(を)か」 薦枕や 高瀬の淀にや あひそ たか贄人ぞ しきつきのぼる 網下ろし さてさしのぼる あめにます 豊岡姫の…

常陸国の海人族

前回3/4の宿題は 息栖(いきす)神社が祭神を久那斗神・天乃鳥船神・住吉三神としながら 「『三代実録』にある於岐都説(おきつせ)神が現在の息栖神社」で 「於岐都説は於岐都州、沖洲で、息栖になった」と 書いている矛盾をどう考えるのかということでした。 …

造化三神と蠶靈(さんれい)神社

2/28に利根川の土手を走った時には、まだ菜の花は咲いていませんでした。 神崎大橋を渡りつつ、もうすぐ河川敷に菜の花が咲きそう…と思っていたら 今日、神崎大橋を渡らず土手の県道11号線を直進したとき黄色い帯が見えました! 今日の午後はずっと曇りの予…

香取海の"シマ"と"津ノ宮"

下総国の仕上げは神道山(しんどうやま)古墳群です。 古くは「神土山(しんどやま)」とも呼ばれていたとのこと。 前方後円墳1基(全長約46m,高さ4m)・円墳11基からなる古墳時代後期の古墳群 ということで、1時間はかかると踏んで前回は断念しました。 今回は最…

貝塚と海神族

今日は下総国における安曇族の拠点の一つを目指します。 メインは、そのものズバリ豊玉姫神社! 豊玉姫神社は「香取海」周辺に海人族が住んでいたことの裏づけとなります。 ところが、これがとんだことで、豊玉姫神社になったのは明治5年(1872)でした!? 往古…

豊岡姫(とよをかひめ)

東(あづま)で安曇(あづみ)=豊玉族の足跡を見つけ、 下総国や常陸国に残る蘇我・小野・和邇氏らの足跡に照らして 彼の氏族らが浅からぬ関係にあったことに気づきました。 豊玉姫が八尋のワニと化して、のちに初代天皇となる神武天皇の 父 ウガヤフキアヘズノ…