藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

会津坂下~喜多方

柳津の温泉は無色透明の塩化物泉で、身体が浮く、いいお湯でした。
この源泉の一つが境内に存在するという円蔵寺
通称福満虚空蔵尊は日本三大虚空蔵尊に数えられています。
創建年代や由緒については諸説ありますが、縁起によれば
大同2年(807)空海作とされる虚空蔵菩薩を安置するため
徳一が虚空蔵堂を建立したのが始めとされています。
昨日行った弁天堂は、福満虚空蔵尊の奥之院だそうです。
 
夜中に露天風呂に浸かっていたら、雨かミゾレかわからないような
お天気でしたが、起床後は雨でした。
朝食後、ゆっくりとロビーでコーヒーを飲み、
9:30に宿の方に傘をさして貰って車に乗り込みました。
ところが、10分ほど走ると…青空が見えてきました!!
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一社目は会津坂下(ばんげ)町の廣瀬神社
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今日は演奏しないつもりでしたが、これじゃあ演らないわけにはまいりません。
その名称から、大和国より勧請されたのではないか
と想像して行ったらその通りでした。
 
次に少し北上して国指定史跡の亀ケ森古墳鎮守森古墳へ行きました。
残念ながら、大き過ぎてカメラに収まりませんでした(↓遠景のみ)
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ここから更に北上して、喜多方市新宮熊野神社の長床を見に行きました。
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国指定重要文化財としての名称は「熊野神社長床」でした。
奥の一段高い場所に熊野三山が祀られていましたが、それぞれの年代、
修理状況に違いが見られるそうで、詳細な経緯はわからないとか…。
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まだまだ北へ進み、喜多方市伊佐須美神社へ。
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2008年の火災で焼失した会津美里町陸奥国二宮伊佐須美神社とは違います。
地図にはもう一社伊佐須美神社がありましたが、ルート的に丁度よかったので。
しかし、この階段!! 急過ぎませんか?
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ウワッ?! まだ階段があります。そして雪掻きもされている…。
となると、演奏修行しないわけにはいきません。
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東に向いていたので《昼目歌》を演らせて頂きました。
階段は降りる方が大変で足がすくみました…。
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階段を降りたら、雪に被われた田園風景(?!)が広がっていました。
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もしかすると、雲が垂れこめた正面の山が磐梯山(1,819m)でしょうか?
 
柳津からここまでは北上してきましたが、ここからは東へ向かいます。
走りながら左手を見たら、北にも山並みが広がっていました。
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今日のメインテーマは「山首」です。
「やまがしら」と発音するらしいのですが、「やまこうべ」とも読めます。
こうべ」とくれば、ニシキトベ・ナクサトベでもお馴染みの
「おこうべさん」「おはらさん」「おあしさん」を想像してしまいます。
平將門の場合も首と胴体は別々に葬られたと言われます。
それだけ、死者の復活を恐れていたということでしょう。
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うわぁ…、あのこんもりの中に山首神社が鎮座しているに違いありません。
近づくと、隣に糠塚古墳がありました。
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右手が糠塚古墳、正面が磐梯山ではないかと思われます。
左側の道に廻り込んでも山首神社鳥居への入口がわかりません。
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↑酒盛りでもしたのでしょうか? この集合首塚を思わせる
名前の神社へは、こんもりの周囲のどこからでも入れます。
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最短距離で社殿まで上がり、社殿前で振り向くと鳥居がありました。
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社殿に向かうと左手に糠塚古墳が見えます。胴塚でないことを祈る思いです…。
蝦夷征伐の名のもとに夥しい数の大切な命が奪い去られたのは歴史的事実です。
ここがその舞台であったのか、なかったのか、誰かに証明してもらいたい。
そんな気持ちで演奏させていただきました。
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昨日は雪がちらついた時間帯もあり、しもやけで耳が痒くなりましたが、今日は
雨の予報にも拘わらずTシャツ一枚でも暑く感じるほどの晴天に恵まれました。
初めての猪苗代湖周辺~会津坂下~喜多方の旅、まだまだ興味が尽きません。
御同行いただいた皆さま、ありがとうございました。和歌を詠みましょう。