藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

倭琴・やまとうた

大山町「木の花ガルテン」オーガニックレストラン

昨日に引き続き、今日も晴れかと思いきや曇天でした。 原次郎左衛門さんの近くにタクシー会社があったので、ホテルから歩いてきました。 鮎魚醤を買いに来ましたが、オンラインショップと同じく、3本までしか買えません。 でも、5/31のコンサートが終わった…

古代の台地(五馬媛の里)

古墳時代、ここ五馬(いつま)台地(日田市天瀬町五馬市)にはいくつかのクニがあって それぞれのクニを女性首長が治めていたと考えられています。 現在の日田市にあたる地域に幾つもの金山があったことは既に書きました。 yumiaikawa.hateblo.jp それと同時に、…

日本の古代歌謡

日田に来ています。生桜の前菜!? 釜揚げされたばかりのシラス、ツクシのお浸し、最高でした。 福岡空港に着いた時、寒くてビックリしましたが、日田も肌寒いので露天風呂はどうかな? 暗かったので、撮れたのが不思議…としか言いようのない画像です。 部屋の…

坂東市の古地名「猿島(さしま)」

「猿島」は、平将門が日本の朝廷に対抗して「新皇(しんのう)」宣言をした土地です。 八幡大菩薩のお告げによって天慶2年12月19日(940年1月30日)に即位するも、僅か 2ヶ月足らずの翌2月14日(940年3月25日)、藤原秀郷・平貞盛らにより討伐されました。 『延喜…

愛宕神社(元愛宕→京都→米沢遠山→岩出山→仙台→龍ケ崎)

水戸街道が通る常陸国龍ケ崎村は、江戸時代、仙台伊達藩の領地だった… との話を20年前に聞いた時、ホント? という気持ちと、四国の宇和島藩に 比べれば近いので、あり得るかも? との思いがありました。 その証拠の一つが愛宕神社でした。 偶然ながら、亀岡…

耶馬渓・伊福の景

おはようございます! 今日はこのまま「伊福」へ直行できると良いのですが、 その前にかなりハードルが高そうな、地図に道の無い向津姫神社を目指します。 耶馬渓の地図を見ていて向津姫神社の名前に目がとまったのは、 2015年3月31日に松江市宍道町東来待の…

英彦山~耶馬渓

福岡県の田川郡を検索すると、"豊前国で唯一海岸線を持たない郡"と出ます。 ちょうど3年前の今日、田河郡(たがはのこほり)を鹿春郷(かはるのさと)から彦山川に沿って 2017年7月の九州北部豪雨の影響で運休中(添田駅~夜明駅間)の彦山駅まで行きました。 yumi…

久美浜のイフキ神社

昨夜は豊岡泊まりで伊福部神社へ行きましたが、 今日は久美浜まで足を延ばしてイフキ神社をまわります。 10/2に西舞鶴へ行き、結城神社で「イフキ」→「ユフキ」の転訛や 久美浜町「油池」鎮座の意布伎神社に関する「油池は元意布伎といへりしが、 和銅年間郷…

豊岡市 伊福部神社

イ+フキ+大明神(神社)を巡る中で気になっていた豊岡市の伊福部神社。 何年も計画を練りつつ果たせず、やっと訪問できる運びとなりました。 悪天候をモノともせず、予定通り和田山駅へ向かっています。 車窓からでも雲の重さがわかります。もともと雨の予報…

足一騰宮(あしひとつあがりのみや)旧跡

全国梅干コンクールの審査会が終わり、今日は凄いルートで帰宅します。 まずは日田から「ゆふいんの森」号に乗り、同じく豊後国の由布院へ。 (博多からの「ゆふいんの森」の切符はとれなかったものの、日田からの空席を予約できました。 ところが! いつもタ…

日高(日多,日田)郡

『豊後国風土記』(740年頃までに成立?)に豊後国の八つの郡名が挙げられていました。 日高郡 (訓:日多/現:日田) 球珠郡 (現:玖珠) 直入郡 大野郡 海部郡 大分郡 速見郡 国埼郡 (現:国東) 古墳時代には国東半島を中心とする地域に国前国造、大分郡を中心とす…

高良神と高樹神

2012年10月8日、対馬からの帰途、筑後国一ノ宮高良(こうら)大社へ行きました。 祭神は高良玉垂命。『日本紀略』(795)に「筑後国高良神奉授従五位下」とある古社です。 ちょうどお祭りの準備で大勢の皆さんが集まっておられたので、 すぐにタクシーに戻り、奥…

丹波の出雲

亀岡の出雲大神宮へは二度ほど行きました。 その折、現在で言う島根県の「出雲大社」は明治以前は「杵築大社」であったこと、 『丹波国風土記』に「奈良朝のはじめ元明天皇和銅年中、 大国主命御一柱のみを島根の杵築の地に遷す。すなわち今の出雲大社これな…

丹後の伊吹大明神

(あちこちに彼岸花が咲いていました) 倭琴の旅を続ける中、行きたくてもなかなか行けない場所があります。 距離が遠くても飛行機でポンと行ける場所(九州)は頻度が高くなりますが、 私にとって行きたくても行きづらいのが山陰(11月にカニが解禁になったら食…

イツマヒメとヒサツヒメは国栖?

筑後川の支流、玖珠(くす)川畔に天ヶ瀬温泉があります。 その南方の台地にある五馬市(いつまいち)の地名がずっと気にかかっていました。 「シキ・シカ・シコ」の法則で言うなら「イツマ・イツモ」となるからです。 玖珠川の「クス・クズ・クヅ」は「国巣・国…

神功皇后と斉明天皇

『古事記(ふることふみ)』(712)における日本神話は、 第40代天武天皇(在位673-686年)が稗田阿礼に命じて誦み習わせた帝紀と旧辞を 太安万侶が第43代元明天皇(在位707-715年)の命で撰録奏上したとされています。 その日本神話には 681年に川島皇子や忍壁皇子…

武蔵国一宮 氷川三社

「氷川三社」という呼称があるのかどうかわかりません。 ただ、偶然、地図上で氷川女體神社・中氷川神社という名を見つけ興味をもちました。 日光に男体山(2,486m)・女峰山(2,483m)が、筑波山に男体山(871m)・女体山(877m)が あるように、武蔵国一宮たる氷川神…

鬼怒川&利根川と小貝川の"をか"

突端フェチの私!? 今日はどこの突端へ? と考え、前回行った鬼怒川・小貝川分離(1629)の下流および 鬼怒川と利根川の合流地点あたりへ行ってみることに。 真夏日が続いていましたが、今日は曇り。最高気温は 23℃らしい。 久々に遠出して"香取海"の走りを楽し…

怨霊とか?

誕生日なのでどこかへ出掛けたい…と思うけれど、 元々神社には興味がないし、神話にも飽きた…。 そんな時、明治に落語家・三遊亭圓朝によって創作された落語(怪談噺) 『真景累ヶ淵』(しんけいかさねがふち)の元となる説話、江戸時代に流布した「累ヶ淵」の …

意布伎・意夫岐・伊富伎・伊不伎・伊布伎?

「冬至」は飛鳥時代に中国から伝わった「二十四節気」の一つ。 「二十四節気」とは、 日照時間が最長の「夏至」と最短の「冬至」で2分割、 さらに昼夜の時間が同じ「春分」と「秋分」で4分割、 その間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を入れて8分割、 そ…

星田妙見宮

つい先日、iPadを開いたら「石宝殿(いしのほうでん)古墳」の画像が目に飛び込んできました。 寝屋川市東端の打上元町にある北河内唯一の古墳時代末期に属する古墳なのだとか。 江戸時代には横口式石槨が露出していたと記録され、今も、平らな底石の上に 埋葬…

平安京の「乾」

歌舞伎十八番「鳴神」で有名な京都鴨川の最初の一滴が湧く洞窟へ 向かったのは6年半前の2016年3月19日でした。 yumiaikawa.hateblo.jp この日は、高野川の代表的な支流「呂川」と「律川」が流れる大原盆地へも行きました。 (川の名称は「呂律が回らない」と…

八束脛洞窟遺跡

前回、梨を買いに行った帰りに石尊阿夫利神社へ立ち寄ったことで 「石尊山」を調べたら、群馬県利根郡みなかみ町にもありました。 その中腹に「八束脛」遺跡を見つけた瞬間、目が釘付けに!! 『常陸国風土記』でずっと追ってきた先住民への蔑称ではありません…

梨街道と神社

今月26,27日、田沢湖周辺で演奏修行をしてきました。 今年の夏はあまりに暑く、ヘルメットを被っての遠出はもちろん、 10kg以上の楽器ケースを背負って歩く気力も失せてしまいました。 長く休んだ上、レコーディングで声楽家の発声に戻していたため はたして…

兜跋(とばつ)毘沙門天

坂上田村麻呂が田沢湖周辺を訪れたかどうか…はわかりません。 けれど、せっかく来たので、ゆかりのありそうな場所へは行っておきたい。 ということで、「こまち」で帰途に就く前に田沢湖駅周辺を走ってみることに。 先ずは昨日の続きで「辰子」姫関連…。 ホ…

田沢湖

久々の秋田県。蝦夷征討がチラつくため、どうしても足が重くなります…。 「秋田」の名称は、斉明天皇4年(658)に日本海へ遠征した阿倍比羅夫が この地の名を「齶田(あぎた)」と報告したことに始まります(『日本書紀』)。 雄物川河口部の古地形がアゴの形に似…

天野行宮

前回、念願だった「賀名生御所」行きを果たし、敷地内に宿泊できました! もう、これ以上の幸運は望めませんが、今回は「天野行宮」へ。 再び南朝・後南朝の史蹟かと思いきや、北朝の史蹟でもある… 南朝・北朝の行在所が同一場所に存在したという歴史が刻ま…

敗者のうた

今日、大阪へ着いたら 29℃の猛暑!! にも拘らず、近鉄に乗ったら扇風機でした。 新幹線を降りてからというもの、重い荷物を抱えての乗換えに加えて殺人的暑さ。 今日明日を逃すと梅雨空が続きそうだったので無理を押して出てきたのですが。 いつになく、ヘト…

古代人の思考④ 犬戎・穴生・穴師など

今日最初の訪問地は、賀名生旧皇居からバイクで2分走った丹生神社。 吉野は丹生神社だらけですが、ここは丹生川と大日川(おびがわ)の合流点ゆえ 特別に「大日川丹生神社」と呼ばれているようです。 画像右手の丹生川沿いに168号線を走ってきました。 画像左…

古代人の思考③ 井上内親王(吉野皇后)と吉野

何度も同じルートをまわることが多い と以前書いたことがありますが、今回もまた同じ轍を踏みます。 yumiaikawa.hateblo.jp 久々に読み返すと、「他戸親王墓」と「井上内親王宇智陵」を素通りしてました。 早良親王=崇道天皇と同じように、山部親王=桓武天…