藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

倭琴・やまとうた

崇德上皇さま

日本の天皇陵のほとんどが奈良県や大阪府、京都府に比定される中、 兵庫県南あわじ市賀集の第47代 淳仁天皇の淡路陵(あはぢのみささぎ)、 香川県坂出市青海町の第75代 崇德天皇の白峯陵(しらみねのみささぎ)、 山口県下関市阿弥陀寺町の第81代 安德天皇の阿…

王墓山古墳~讃留霊王古墳

約半世紀前、藝大受験の折に解剖学者 三木成夫先生と出会いました。 4次試験の日、楽典のテストが始まったとたん、ずっとホテル暮らしで 脂っぽいものばかり食べていたせいか、激しい腹痛に襲われたのです。 ただ幸いにも5分ほどで答えが埋まったので、保健…

お掃除帰省中(予讃線「津島ノ宮」駅)

おはようございます! 黒アゲハが来ています。 何もしていないのに、すぐこんな風になってしまう庭です…。 きれいに草を抜いてもらっても 1ヶ月経てば元の木阿弥。 前回、お隣さんから侵入してきていた西洋アサガオを 「切らせて頂きます」とお声がけして切…

帰省(青ノ山山頂古墳群)

高松空港からタクシーに乗るつもりが、隣県から助っ人が!? 有り難いことに、全くまわれていない空港周辺の神社に立ち寄りつつ 宇多津まで送って下さることになりました。 結構なまけ者なので、空港からタクシーで演奏修行に行ったのは 僅か数回。だいたい宇…

日本初、真言密教の霊場 (by 空海)

雲仙岳から北上するとき、ずっと眼前に広がっていた高来の山々。 このように美しくなだらかな山容を見たのは初めてです。 これが目に焼きついて離れず、あの峰々に登りたい!! と思いました。 そして、太良嶽山金泉寺の由来を知ったのです。 金泉寺のホームペ…

佐賀県の「伊福」

現在の地図を見てもピンとこないので、 明治9年(1880)の『大日本全圖』を友としています。 7/12に行ったのが「長崎県雲仙市瑞穂町伊福乙」(北に「伊福甲」あり)で、 「佐賀県藤津郡太良町伊福」にも「甲」と「乙」があります。 今は別の県ですが、元は同じ「…

伊福八幡神社と伊古遺跡

今日は小浜温泉から雲仙温泉を経由して島原半島の北辺へ向かいます。 縄文草創期の「伊古遺跡」は、地理院地図によれば、標高 7~13mのようです。 「伊古」の名に関しては、南西の「伊福」との繋がりを疑っています。 また「イコ」について、高知県に「伊気(…

雲仙(肥前国高来郡)

島原半島の中心にそびえる雲仙岳は「三峰五岳の雲仙岳」と呼ばれ、 普賢岳、国見岳、妙見岳、絹笠岳、高岩岳、野岳、矢岳、九千部岳の総称と されてきましたが、現在では20以上の山々の総称と言われています。 かつて雲仙岳は「温泉山」と書いて「うんぜんさ…

安曇磯良 (アヅミノイソラ)

2020年7月3日にブログ「アヅミノイソラ」を書きました。 その内容があまりにも薄かったので加筆を試みます。 私は倭琴の旅を始めた当初、集中的に対馬へ通いました。 宮廷に入って、平安時代に神楽歌と呼ばれるようになった歌が 「志賀の海人」すなわち安曇…

神遊び

およそ"霊感"みたいなものを持ち合わせていない私。 それゆえ演奏においても、ただ真面目に楽譜通り、指導されたままを 忠実に再現することを心がけてこの年まで生きてきました。 それなのに、1年に1度か2度、いつものように朝までパソコンに 向かったのち眠…

椎葉村下福良 (伊福地名?)

東臼杵郡椎葉村大字下福良字十根川の十根川集落は 『国指定 重要伝統的建造物群保存地区』に選ばれています。 www.shiibakanko.jp その村へ行くために、いったん馬の鞍を下ろして休んだことに由来する 「鞍置村=鞍岡村」は霧立越の入り口に位置しています。…

九州発祥の地 (祇園山)

『古事記』に、古代九州は筑紫島・筑紫洲(つくしのしま)と呼ばれ、 白日別、豊日別、建日向日豊久士比泥別、建日別があったとあります。 『日本書紀』には記載がなく、 『先代旧事本紀』は、筑紫国、豊国、肥国、日向国を挙げています。 その九州発祥の地が…

荘内半島にガソリンスタンド無し!

いま困っている訳ではないけれど、今後のためにガス給湯器を交換しておこう というプロジェクトのため帰省。まさか、それだけじゃあ…と思いますよね? ともかくZOOMERに乗るのが最大の喜びなので、午後は再び荘内半島へ。 いつものように、左手に善通寺五岳…

岐阜県の「伊福郷」

古代「美濃国不破郡藍川郷」鎮座の伊富岐神社へは何度も足を運びました。 最初が2001年11月19日なので、もう24年近く前になりますね…。 http://www.jade.dti.ne.jp/onodera/ibuki.html 伊福部昭先生の御長男から 「藍川さんのホームページを見て、伊富岐神社…

タケノコと雷神

年一回のタケノコ掘りの日です。 岩井城址へ向かっています。 ここは「北相馬郡利根町押戸」の船着場跡。かつてはここでいったん地面を 歩く鎌倉街道が終わり、現 龍ヶ崎市側へ船で渡っていたそうです。 この絵を書かれた根本様は鎌倉街道や古代東海道のエキ…

「伊福」地名

伊福部昭氏は、国譲り以降の伊福部氏の動向に興味をもっておられました。 伊福部氏の歴史は古代因幡国から始まったわけではなく、あくまで 全国展開していた伊福部氏の拠点の一つに過ぎないとお考えでした。 そして古代の「伊福」地名を挙げ、最低でも以下へ…

浦島太郎とは?

浦島太郎の里として知られる荘内(しょうない)半島。 『古事記』を参考に神話の里をつくるとか、 『源氏物語』の登場人物の墓をつくることとかが理解できず、 そこへ足を運ぶという行動が信じられなかった私ですが、 古い伝承の類は、ヴェールをはらって掘り…

2025年の桜

3月の東京は、1876年の統計開始以来初めて夏日を3回記録しています。 それなのに、3/29の最高気温は前日より17℃低い 9℃、 3/30にかけては 5℃にまで下がりました。 桜は、千代田区での開花予想日が03/24、満開予想日が03/30でした。 ふだんは観光名所へ足が向…

和琴に咎められる?

『梁塵秘抄口伝集』巻第十四に 「和琴は和國の器にして、日本の音曲の頭としるべし。」 「稽古なくしては器よりとがめをいたすなり。琴に神気あり恐むべしと」 とあり、心構えが間違っている人は、名器の前に出て弾いたとしても やはり心の誤りが音色にあら…

高千穂から阿蘇へ

昨夕 二上神社を訪れたのち「国見ヶ丘」へ行ったので、今朝は迷わず黒口神社へ。 昨日とは打って変わって素晴らしい青空! 325号線を北上していた私が、上と同じ位置から左方向を撮った画像↓です。 ↓この橋は「神話アグリロード」たる204号線で、次の交差点…

熊本空港から高千穂町へ

これまで、倭琴を「従価」で預けた際、ケースの中にヘルメットを 入れて貰っていたのですけれど、今日のANAは不可でした。 なんでも一つのケースには一つの品しか入れられないんですって。 昨夜、どのヘルメットを持参しようかと悩んでいたら 「覆われる部分…

霞ヶ浦南岸・美浦村

10/11に続き、10/13に阿見町・美浦村方面へ。 前回、近くまで行ったので足を延ばしたいと思いましたが、 家人が夕方出かける予定だったので、家から遠ざかるのを避けて 慌てて帰宅したら、ちょうど外出するところでした。 距離的にあと一歩だったのに…と、心…

宇志久=牛久

起床後、突然思い立って牛久市岡見へ行くことにしました。 「おかみ」という地名が「たかおかみ」「くらおかみ」などの 神というか神社名を連想させたからです。 「牛久」という地名は、 和銅6年(713)に『郡・郷の名は好字をつけよ』との詔(みことのり)が出…

五馬台地から阿蘇へ

まったくの期待はずれと言うべきか、ゆふ号はガラガラ…。 それにしても、もう幾度、日田へ足を運んだことでしょう? 4月に買った鮎魚醤が底をついたので、日田へ行ったら何としても 原次郎左衛門「味噌醤油蔵」へ立ち寄らなくては! そして、大好きな大山町…

再び延岡へ

7/29に、これで来年2月まで泊まりがけの旅を封印… とか言って、延岡から宮崎空港へ向かったはずでした。 しかし、7/28に佐伯駅から乗ったタクシーが、高速に乗ろうとしては引き返し、 降りるべきインターを無視して通り過ぎるなど、わざとかどうかは不明なが…

西郷さんとニニギノミコト

帰途を宮崎空港にしたのは、恐らく来年2月まで泊まりがけでの 倭琴の旅を休止しなくてはならないため、どうしても明治10年の 西郷軍の可愛岳突破ルートを辿りたかったのです。 朝 8:50、北浦の宿を出て、延岡市北川町長井の 「ニニギノミコト御陵墓参考地」…

佐伯~北浦

ホテルに荷物を預けてバイクで走り、戻ってランチをしてから 荷物をすべて持って大分駅から「にちりん」に乗りました。 ホテルが駅に隣接しているからこそ可能なスケジュールです。 佐伯駅までは約1時間。 そこからタクシーで海岸線沿いに延岡市北浦まで行き…

もう一つの豊後国一ノ宮

大分へは何度も行っているのに、前回もルートに入れていたのに、 どうしても行けなかった柞原八幡宮(大分市八幡987)。 天長四年(827)に延暦寺の名僧金亀(こんき)和尚が宇佐神宮の参篭にて神告を蒙り、 柞原山に勧請したのを当宮の創設起源とすると公式ページ…

国東半島の鉱山

7/15に羽田空港12:10発→14:45発に変更を余儀なくされたため、再訪にあたり ちょっとハードルの高そうな山口山神社(国東市安岐町山口)へ向かうことに。 大分空港で前回の運転手さんと待ち合わせてます。 yumiaikawa.hateblo.jp 奈多海岸が良質な砂鉄の産地だ…

本宮山リベンジ

先月24日、急遽ナビに「西寒多神社 奥宮駐車場」をセットして向かったところ、 分岐で「直進です」とナビが言ったのを無視して左折した運転手さん…。 yumiaikawa.hateblo.jp ところが、それは本宮山山頂へ歩いて登るための登山道で、道幅が狭い上、 落石も多…