藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

霧島

幾度となく鹿児島空港を利用してきたのに一度も行ってない霧島!
今日は鹿児島空港から霧島神宮を目指そうと思います。
 
まず空港から約10分の金峯神社
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金峯神社といえば山の上にあるもの…との既成概念が吹っ飛びました。
明治にこの地に遷座してきた島津氏再興の神社とのこと。
吉野の金峯神社ではなく薩摩半島田布施金峰山」から勧請されたそうです。
由緒書に「明治34年、崎森長谷にあった蔵王神社を遷し、更に明治43年
金山荒魂二神、宇都観音を合祀したものである」と書かれていたほか、
拝殿の右に「平成10年 山王神社新築記念」の灯籠、
当地への曲がり角には「金峯山王神社(!?)の道標がありました…(何でも合祀)
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このように社地は耕作地からほんの少し階段を上った場所でした。
 
次に目指したのは止上権現(神社)で、タクシーで走りながら
「あっ!! あれが止上神社じゃありませんか?」と叫んでしまいました!?
「なぜわかるんです?」
「あの山、奥にも山があるのでわかりづらいですが、ピラミッド形ですよね。
山形のトカミもピラミッドだったんです」
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そもそも御存知なかった運転手さんは、あの鳥居を目指して下さいました。
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やはり止上神社でした。
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当然ながら、山が御神体と書かれてます。しかも「牟礼」とは…!?
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ふつうに社殿もあるんですね。
 
ここから更に登って霧島神宮へ。広大な社地にゆったりと鎮座していました。
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ただし飛行機が遅れたため、ここに着いたのが17時で、
正式参拝の受付は終わってるし、境内には何十人もの団体さんがおられるし…
で、こんな怪しいことになってしまいました。
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しかしながら、当社も遷座しています。
一説に、欽明天皇元年(540)に慶胤上人が高千穂峰と火常峰(御鉢)の間の
「瀬多尾(せたを)=背門丘・瀬戸尾」に社殿を造ったのが始まりとされますが、
延暦7年(788)7月の火常峰の噴火で焼失。
その後、天慶3年(940)あるいは天暦4年(950)性空上人により
瀬多尾越(現在の高千穂河原・古宮址)に再興されるも、度重なる噴火で炎上し、
文暦元年(1234)の火常峰の大噴火によって社殿・僧坊等ことごとく焼失。
約250年間、霧島市田口の待世(霧島中学校隣)に「仮宮」を建ててお祀りしたのち
文明16年(1484)に藩主の命で兼慶上人が現在地に再興したそうです。
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遅れて着いたため、これが今日の全てでした。
 
夜になっても暑い鹿児島!
連休前の金曜日で苦労して予約したお気に入りのホテルです。
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怪しい女が写り込んでいますが、無視して下さい。
部屋に入ると先ず倭琴をケースから出します。今日の鹿児島は湿度が高かったし。
前々回の旅では出すのを忘れて大変なことになりました。
 
さて、小麦アレルギーの私の夕食は、質素なシーザーサラダ690円、
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海鮮丼1890円とリーズナブルに済ませました。
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以前"三人前食べる女"だったことこそ小麦アレルギーの顕著な症状でした。
おかげさまで今は一人前で満腹感を得られます。ご馳走さまでした!