先夜、偶然、青木ヶ原樹海探訪の番組を見ました。
本当に磁石の針がグルグルまわって「N」の方位を指さないんですね。
そもそも縄文にしか興味を示さない私ですので800年以降のことはどうも…
と遠ざけていましたが、これは実際に見ておくべきと感じました。
約14億m³にも及ぶ溶岩流が北西山麓を覆い尽くしたことで剗の海と呼ばれた北麓の広大な湖の
大半が埋没したとされています。
だから底で繋がっていると言われてきた!!
富士山の大噴火で流れ出た溶岩流で氷穴や風穴といった溶岩洞窟ができました。
中でも総延長386mの西湖コウモリ穴は富士山麓で最大規模の溶岩洞窟とされ、
氷穴や風穴と違って一年中温暖なので洞内にはコウモリが多数棲息しています。
その溶岩流の上に長い時を経て再生した森林地帯が青木ヶ原樹海です。
まったく関係ありませんが、私にとって貞観といえば、
しかし貞観といえば大規模災害、それが9世紀の代表的な出来事でした。
宝永4年(1707)の噴火を「三大噴火」と呼ぶそうです。
では青木ヶ原樹海へ行く前に9世紀の災害を整理しておこうと思います。
仁和元年(885) 開聞岳大噴火-7,8月
こうした地震や火山噴火といった自然災害を、当時の貴族階級は
穢れに触れた神の怒りとみなし、穢れを忌諱するようになりました。
そして、朝廷は噴火を繰り返す火山に神位を授け、社殿を造営し、
神を懐柔することで災害の沈静化を図ろうと考えたようです。
勅命により、富士山の北側に南側にある浅間神社を勧請したりもしました。
それだけで神社へ行く気が失せますが、洞窟での演奏にも期待できません。
岩盤と違い、反響がなく、音響効果が期待できないのです。
これでは何のために行くんだか…
いや、この季節だけの風景があります!!
紅葉の中での演奏修行です。