藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

大室山

朝、東南の窓を開けたら眩しくて目が開かなかったので、
南西に目線を外して撮りました。
一瞬、いったいどこの国にいるんだろう? と戸惑いました。
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今日はここ下田から大室山へ向かいました。
前々から、冬に全山を野焼きするという大室山を見たいと思っていたので。
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和琴ケースを抱えてリフトに乗ってます。
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残念ながら、富士山は右上にかすかにしか見えません。
海抜580mあたりから見た海↓
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先ずは洞にあるという浅間神社を目指します。
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約4,000年前の噴火でできた直径250m、深さ40mのスリバチ状の火口を
自分の足で歩くというのは不思議な体験でした。
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しかし人工的建造物の経年劣化は不気味さを増長させますね…。
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元々は岩盤祭祀だったのでしょうか?
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こちらも十分こわいですが…。
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あの鳥居から下って浅間神社に立ち寄り、反対側へ上がってきました。
しかし、大変なものを見てしまいました。これは新説でしょうか?
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磐長姫が邇邇芸命の子を出産していたとは初耳ですね…。
しょせん都合よく作られた神話ですから何でもアリなのですが…
中には『古事記』に出てくる同じ大山津見神の娘 木花知流比売(コノハナチルヒメ)
磐長姫の別名とする説もあり、須佐之男命の子 八島士奴美神との間に
布波能母遅久奴須奴神(フハノモヂクヌスヌノカミ)を儲けたことになっています。
そして磐長姫の妹 神阿多都比売(=コノハナサクヤヒメ)は、邇邇芸命との間に
火照命(ホデリ=海幸彦)火須勢理命火遠理命(ホヲリ=山幸彦)を儲けました。
 
この設定が引っ掛かるのは
火遠理命(山幸彦)と海神 豊玉彦の娘 豊玉姫を結び付けた点です。
豊玉姫が鵜草葺不合命を産んだとした背景には、系図上、
海人族の上位に百済(=大山津見神)を置く必要があったからかもしれません。
豊玉姫の妹 玉依姫は、姉の子 鵜草葺不合命との間に初代神武天皇を儲けています。
 
もう何が何だか…頭がこんがらがっていますが、
壬申の乱に至るまでの主要な氏族を総出演させた(!?)系図を作って
記紀に載せることで、上下関係の浸透をはかったのでは?
と疑いたくなってしまいます。
 
お鉢まわりで一番高い場所へ向かうと天空に翔け上がれそうな気がしました。
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幸い、一番高い場所には人が居ませんでした。
すかさず演奏修行する私。たいへん気持ちの良い空間でした。
(肉眼では富士山が見えてます!!)
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お鉢をぐるりと廻って再びリフトへ。
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カメラを構える怪しい↓和琴ケースの女(しっかり撮られてました)!?
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大室山山麓40,000㎡に広がるさくらの里では
9月から5月まで約40種類、1,500本の桜が咲き続けるそうです。
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長年の夢が叶い、演奏修行も出来て大満足で帰宅しました。