藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

雷鳥

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朝日を拝んだあとは、ライチョウと出会うための散策です。
みくりが池は昨日の夕方よりもシインとしています。
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雪道を歩いていたらカメラを持った男性に話しかけられました。
「昨日はライチョウのツガイが長いこと相手をしてくれたのに今日は空振り。
やっぱり朝4時過ぎには来ないとダメだねえ」と言うのです。
5月下旬から6月にかけては遭遇率100パーセントということで来たのに…?!
 
たしかにいくら歩いても鳴き声すら聞こえません。
皆さん雷鳥に会えるのを楽しみにいらしたのに空振りでは和歌も詠めません。
ここはもう音で呼びかけるしかない!! ということで調絃し始めました。
 
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歌い始めるとすぐ、雪道を駆けてくるものが!?
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どう見てもライチョウですよね?
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よっこらしょ…と、岩の上にあがりくつろぎ始めました。
ふと、遊歩道の反対側を見ると、メスがこちらを見ています!
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遊歩道の際に陣取り、数10cmほどの距離まで近づいて写真を撮っても逃げません。
 
かなり遊んだのでホテルへ帰ろうとすると、別のメスが遊歩道へ出て来ました!?
メスは足環をされていないので足の毛がフッサフサ。
ずうっと我々を先導して歩いてくれました。
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そうこうしていたら、遊歩道が行き止まりに!!
 
突然、雪の山にぶつかり、地図も持っていなかったので引き返していたら、
大音響を発しながら別のオスが飛んできました。
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我々が引き返し始めた地点に降りたので、何となく道案内に来てくれた気がして
そこまで戻ると、岩の上に登ろうとしていました。
やはり近づいても逃げません。しばらく遊んでいたら座り込んでしまいました。
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(ここの子が座り込んだ画像を見たらビデオだったので、最初の子が座り込んだ画像を載せています)
「ありがとう。それじゃあ帰るね」と言っても、じっと我々を見ています。
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動けないで居ると、あとから歩いて来られた方々が
「ずいぶん慣れてますね。今日は1羽も見ていないので、
一緒に見させて頂いて構いませんか?」と仰るので
「どうぞどうぞ、我々は数10分も遊びましたから」と申し上げ、
「この先の小山は直進できますか?」と伺うと
「アイゼンなら楽勝でしょ」と教えていただき、
無事に雪道を登ってホテルへ帰り着きました。
 
ライチョウと親しくふれあえた夢のような時間…
倭琴のおかげですね。