藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

石鏡(ijika)~伊良湖(irago)

イメージ 1
サヨナラ、ゴジラ浜…。
今朝も富士山は見えず、三連敗です。が、
これから鳥羽へ行き、フェリーで伊良湖岬に渡るので未だ望みは捨てていません。
 
昨日、伊勢のN様に御案内いただいた志摩国一宮はこれまで行った神社で
一、二を争う場所でした。
やはり人里離れた行きづらい場所だからこそ自然が保たれているのでしょう。
 
その伊射波(いさは)神社の世話役の氏子さんが施設の整美にいらしていて
「本殿前の玉砂利でどうぞ」と演奏許可を下さいました。
その上「無くなればまた拾ってきますからいくらでもお持ち下さい」
と仰って貴重な石を下さいました!
イメージ 2
石ができる時に入っていた貝が消滅して出来た穴ではないかとのことで、
古代のアクセサリーへのヒントを頂戴した思いでした。
穴をあける、研磨するという行為が先ず頭に浮かぶようではアカン!! ということ。
 
フェリーが音も立てずに出発しました。ボオォォ~とか鳴らさないの?
学生時代、三木成夫先生に
「一度は伊良湖岬へ行きなさい。椰子の実が流れついた海のシルクロードだからね」
と仰って頂いてから早や40年!?
こんなことじゃ人としてダメでしょ!!
でも忘れたことはありませんでした。
やっと…念願の…伊良湖岬に向かってます。
イメージ 3
一番左の突端まで行ってたのか…(また行きたい!!)
 
途中、志摩国を走っている時に運転手さんたちが目印にしていた神島が見えました。
イメージ 4
この▲は本当に山アテに最適ですね(ふつう三島由紀夫の『潮騒』が…とか言う?)
 
55分のフェリーの旅はあっという間でした。
後ろ髪をひかれつつ伊良湖崎からタクシーで蔵王山を目指します。
1時間ほど海沿いの道を走りましたが、海はほとんど見えません!!
いったい何をしに来たんだろう…と蔵王山へ登って撮った写真がコレ?!
イメージ 5
埋立地に東京製鐵田原工場?
 
いや、しかし、この景色を見に来たわけではないのです。
平安時代に民族移動してきた人たちが奉斎する蔵王権現がいったん廃された後、
山上に再興されたと知り、立ち寄ってみました。
イメージ 6
おおお…これはまた…!? 予想に反し、駐車場から道を下ったらありました。
イメージ 7
修験道については全く手つかずでわからないことだらけですが、
近くを通る機会があれば見ておくだけでも後々の助けになるのではないかと…。
 
さて、タクシーで豊橋まで行くつもりが土曜日なので道が混んでいました。
三河田原駅までバスを使った場合と比べたら 1時間も節約できていたので
確実に新幹線に乗り換えるために豊橋鉄道渥美線に乗ってみることに。
ただ、SUICAが使えると言われた豊橋鉄道新豊橋駅での対応が不適切でした。
トホホ…な気分のまま豊橋駅へ行くと、乗る予定の2本前のこだまに乗れます。
が、駅員さんに確認したら「14:02発より14:46発の方が早く着きます」とのこと。
 
フェリーの55分はあっと言う間だったのに、豊橋駅での50分の長かったこと…。
再びあの海を渡れる日を夢見つつ帰途につきました。
イメージ 8