藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

白馬村~小谷村

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おはようございます!!
朝7:43の北アルプス。この山々を拝しに来たので大満足です。
 
しかし、7:03はこんな感じ↓でした。
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更に5:06は↓
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雲が気になって寝ていられませんでした。
5:54にはもう日が射していましたが。
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昨日タクシーの窓を全開にして山の空気を吸ったらすっかり元気になったので
普段の3時間睡眠でOK。昨夜から食欲も戻っています!
まだ飲み込む時の違和感はありますが、痛くても飲み込む気力が湧いてきました。
 
白馬ハイランドホテルは朝夕ともシェフの手作りバイキングなので
小麦アレルギーの私でも何か食べられるだろうと思っていました。
そして、ゆっくり噛みながら2時間近くかけて夕食を食べたら
すっかり元の大食漢に戻ったというわけです。
 
こちらの料理はほとんど地元の食材で作られていて(産地がわかる!!)
単品料理では小谷村の野ブタ(走り回っているそうです)の角煮が絶品でした!
ビーフシチューやハンバーグetc. 小麦粉が入っているものは食べられませんが、
ステーキはお塩で頂きました。何より和食が多くて助かります。
目の前で揚げてくれる天ぷらコーナーを勧められて
小麦アレルギーなのでとお断りしたら、素揚げにして下さいました。
以前の私なら、天ぷらを揚げた油を使って揚げたら
アレルギー症状が出たはずですが、昨夜は平気でした。
もう丸2年、小麦を摂取しないようにしているので少しマシになってきたのかも?
 
さて、本日は午前中3時間をタクシー予約。メインは青鬼(あをに)集落です。
標高約760mの青鬼周辺には縄文時代中期・後期の善鬼堂遺跡・馬場遺跡があり、
古代から集落が形成されていたことが証明されています。
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大勢の観光客が来ていました。が、ほとんどは登山客だそうです。
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鬼神社へは長い石段を登らなくてはなりません。
社名が鬼神社となったのは明治以降で、元来"お善鬼様"を祀っていたそうです。
"お善鬼様"とは
遥か昔、隣接する鬼無里(きなさ)村に現れた大男が村人を苦しめたため、
人々が岩戸山の中腹(青鬼集落の近く)の底なし穴に閉じ込めると、
その大男が戸隠村に現れるようになり、今度は人々を助けたそうです。
村人たちは大男が穴を抜ける際に魂が入れ替わったのだと考え、祀ったのだとか。
 
もちろん地元の伝承は伝承で尊重すべきものですが、
私の基本は"青"=喪、"鬼"=先住民です。
興味は、いつ、誰が、何のために征服したかの一点です。
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やっと鳥居が見えてきました。が、まだまだ先があります。
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わぉ!? 農村舞台もありますよ。
中央に見える拝殿の右隣が諏訪社でした。
拝殿から参道を振り返ると、階段下の広場が円形になっていました。
きっと古代祭祀の場だったんだ!! と思い、階段を下りて演奏することに。
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円形舞台の周囲が土手のようになっている鬼神社!!
音響効果があまりにも素晴らしかったので時を忘れて演奏し、
時計を見たら1時間近く滞在していました。
おかげで《神擧》を初めて破綻なく演奏できました。
(理学療法士さんの指導通り、足をベタっと開かずキュッと締めて臀部右側の骨だけで
体重を支えるよう心がけていますが、それができているように見えます)
 
青鬼集落の東側に広がる棚田は崩れないよう石垣で形成され、眼前に
北アルプスが広がる景観も素晴らしく「日本の棚田百選」に選ばれています。
すごく行きたかったのですけれど、時間的に無理でした。
ここからは姫川沿いに北上し、小谷村へ向かいます。
氾濫を繰り返してきた姫川は川幅の広い所と狭い所に極端な差があるようです。
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先ずは川内神社。こちらも諏訪社らしいのですが?
発音が「かわち」でなく「かわち」なので比較的新しいのではないかと。
ありそ(荒磯)→あらそ」、「まつら(松浦)→まつら」と変化したように。
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白馬大池」駅の北の道路沿いに、とってつけたように建てられていました。
 
次は「千国」駅手前の千国(ちくに)諏訪神社
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ここも何か変…と思ったら、手前に小谷小学校があって
運動場の敷地と囲いのために鳥居を移動させられたみたいです。
しかも鳥居の横には公衆トイレ!?
 
早々に大糸線を挟んで真東にある黒川諏訪神社を目指そうと
ナビにセットすると、逆V字のとんでもないルートが出ました。
こんなに遠回りするの?…と思ったら、線路を渡ったとたん山登りでした。
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うわぁ…きれいですね~!
北アルプスに見惚れつつ振り向くと、社殿のようなものがありました。
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取り敢えず上ってみましょう。
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あれぇ? 社殿と思ったのは農村舞台の背面で、社殿は奥にありました。
その間が、やはり古代祭祀の円形舞台のように見えます。
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最近は円形の台地があると必ず真ん中で演奏修行しています。
何かを遥拝するわけではなく。
 
最後は「中土」駅の手前から東の奉納(ぶのう)温泉へと続く330号線を上ります。
途中、左折して上手(わで)村方面へ向かい、北安曇郡小谷村中土にある
土谷諏訪神社を探すことに。かなり上ってきましたね。
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昨日から、上っては下り、下っては上るという繰り返しです。
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お?! ここも期待大です。半円形の断崖の上に建ってます。
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とても親切な運転手さんで、社殿には目もくれず円形舞台の真ん中で
演奏する様子を撮って下さいました。
今日の午前中は5社のうち3社に円形祭祀場らしきものがありました。
 
そして今(正午)は「中土」駅で大糸線を待っています。
一両編成らしいです。
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iPadであと一枚撮っていました。
土谷諏訪神社から下りてきた道で撮った姫川と大糸線
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大糸線は、何と!? JR西日本なんですって!!
これから糸魚川で一社だけまわって新幹線で帰ります。
でもまたすぐに来たい! 全集落をまわりたい私です。
 
雨でも止まり、風でも止まり、雪でも止まるという大糸線
姫川に沿って「糸魚川」を目指しますが、iPadは殆ど「圏外」の表示でした。
こんなに険しい場所によく鉄道を敷きましたね…。
8駅を小一時間かけて走ります。
 
糸魚川」駅は1時間に1本しか新幹線が停まらないないため
待ち時間を利用して「寺島2丁目」の諏訪神社へ行くことに。
ところが、運転手さんがナビの「左折」の声を無視して海の方へ直進しました。
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たしかに「諏訪社」と刻まれてはおりますが?
神紋は「諏訪梶」ではなく「橘」でした。
奥の鳥居は海から参拝する人々を迎え入れているようです。
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思いがけず、日本海を見ることができました。
ここを東へ進む海岸線がいわゆる「ヒスイ海岸」ですが、
のんきに歩いていたら新幹線に乗り遅れてしまいます。
「ナビ通り、寺島2丁目の諏訪神社へ向かってください」とお願いしました。
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駅にタクシーが待機してなかったので「10分ほど待って頂けますか?」と
運転手さんに訊いたところ「電話で呼んで下さい」とのこと。
1曲10分の歌を演奏する直前にタクシーを頼みましたが、15分経っても来ません。
危うく乗り遅れるところでした。
糸魚川」駅の新幹線口に向かう途中、白馬が見えました!
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早速、次回のスケジュール交渉をしなくては。