藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

九州滞在23時間→28時間へ!?

今朝7時半に目覚ましで起き、カーテンを開けたら黒アゲハが来ていました。
9時にタクシーを予約しているため、露天風呂に入る余裕はないと思っていたのに
黒アゲハがいつまでも居るので、つい入ってしまいました~。
やはり露天風呂つきの部屋は素晴らしいですね!
顔を洗うくらいの気持ちで、ザッブーンと入れました。
源泉かけ流しが売りの筑後川温泉。一晩中お湯が流れ出ていました。
 
ここまでは極めて順調な滑り出しだったのです。
そして最初の吹上神社が大変だということは覚悟していましたし、
歌い始めたら即、黒アゲハが後ろから飛んできて、演奏修行のあいだ中
私の周囲をクルクル旋回して舞ってくれたので楽しく演奏できました。
五馬市(いつまいち)は古代に栄えていたらしいエネルギーと
緑豊かな自然が相俟って、久々に演奏修行を堪能できました!
上のこんもりが「宇土古墳群」、下が「元宮古墳」です。
ここ五馬市(いつまいち)は、やはり「イツモ=イツマ」かも知れない…と感じました。

予定通り午前中に3社で演奏修行をし、懐かしき大山町「木の花ガルテン」へと移動。
何はともあれオーガニックレストランで飢えと渇きを癒やすことに。
バイキング 90分 = 1,500円が、65歳以上なので 1,400円になりました!?
冷たい地下水とカプチーノで喉を潤し、小麦が使われていない料理をお皿いっぱい
盛り付けますと、経済観念というか貨幣価値が変わります!?
カプチーノ1杯で 1,000円…みたいな暮らしをしてていいのか? と。
残念ながら、今日は米粉のパンがお休み。秋のお楽しみにとっておきますね。
 
ここまで来て組合長さんに御挨拶しないのも失礼かと思い、
ショートメールをお送りしたら、すぐに見つけて下さいました。
「家人が大山町のすももが美味しいと言うので買いに来ました」と申し上げると
「食べ終わったら電話を下さい」と走り去られたのでビックリ!?
暫くすると、「そろそろ野菜を見にゆきますか」と
ポカン…としていた私を迎えに来て下さり、外へ出ました。
その時、小柄で上品なご婦人がすももの箱を持って車を降りてこられたのです。
 
「あなた、藍川さん知ってるでしょ。昔、大山でリサイタルをしてくれた」と組合長さん。
「かれこれ25年ほど前で、今はすっかり老婆ですから同一人物には見えませんよ」と私。
「あの藍川さんでしたか…誰方に差し上げるのかわからないまま持参しましたが」と握手。
「お代は勿論お払いします。家人に大山町のすももが凄く美味しかったと言われ、他県の
すももを買ったら、これじゃないと言われたのですが、品種が違うのでしょうか?」
「時期によって変わるけど、前回送ったのは大山早生すももだったと思う」と組合長さん。
「今日のはまた別の種類だけど、最後の完熟品があったので捥いで来ました」と
深紅のすももをお見せ下さいました!! (↑結局お代は受け取って頂けませんでした!? ドロボ~?)
色の薄いのが「紅さゆり」、濃い赤紫が「太陽」という品種の 4Lサイズでした。
ほかにも沢山のすももが並んでいたのに、いつもながらの組合長さんの御心遣いに
感動しました。…私もうかうかしてはいられません。
(黄色いのが「太陽」、オレンジっぽいのが「紅さゆり」
こののち友人から「スモモは皮をむかないんだよ」と言われました!?)
 
今回は福岡空港までの送迎と、五馬市の案内をして下さると仰って頂いたのに
お断りしてしまいました。幼少からずっと“お愛想なし”を貫き続けている私です。
ただ、先入観なしに五馬市をまわった結果、古代の風を感じた場所もありました。
本来、人間が聴くための音楽ではない「神楽歌」に触れて頂くことが可能かどうか、
以前から考えていた言わば「一条天皇の御代の神楽歌」とでもいうような切り口で
学術的に御紹介できるかどうか、さらに研鑽を積み深く掘り下げたく存じます。
 
そんな大山町で、今秋、4年に1度の「梅干コンクール」が開催されます。
毎回 1,000点を超える自家製梅干が全国から届くそうです。参加されませんか?
 
旧交をあたためつつ日田駅まで送って頂き、福岡空港へ。
空港では地獄のような展開が待っていました。
何と、雷雨で羽田空港が離着陸不能になっていたのです!?
 
羽田行きは18時発と20時発が20時20分以降に離陸予定で、そこまでは全て欠航。
私が到着した時点で、18時発は満席。20時発のファーストクラスは残り1席。
それゆえ、この便への変更を勧められました。
ラウンジでブログを書いてupしようと座ったところ、朝一番の階段下りで
横歩きをしたためか、身体に捩れが生じ、痛くて座ってられません。
そこで、ラウンジで楽器を預かって貰い、福岡空港から車で5分の「万葉の湯」へ
行くことに。「万葉の湯」は、由布院と武雄から毎日60トンの温泉を
専用のタンクローリーで運んでいるそうです。しかも個室あり!?
入湯料と個室利用で 3,200円(平日割)ほどだったかと。
「19時にはラウンジに戻って下さい」と言われていたので、岩盤浴は断念…。
19時過ぎに戻ると「20時発は20時45分発に変更」と言うではありませんか?!
「このままズルズルと引き延ばされては敵いません。満席だと言われた18時発ですが、
ファーストクラスではなく、普通席でキャンセル待ちできますか」とお願いした時点での
離陸予定時刻は20時20分とのことでした。そして、キャンセルが出たのが20時05分。
慌てて搭乗口まで移動し、無事に着席した後、20時39分に離陸!
その後、20時発は21時20分発に再変更されたとのメールが届きました。
私が乗れた18時発より約1時間遅れの離陸になったのではないかと思います。
 
見通しが甘すぎると言うか、15時の時点で、離陸予定は21時以降と言われていれば、
疲れていたので翌朝の便に変更し、すぐに博多でホテルを探したのに…。
いわゆる「いま出るところです」といった出前の言い訳みたいなセリフを信じて
判断ミスをしてしまいました(ちゃっかり温泉に入ったとはいえ…)
それでも何とか帰宅できたのは、ファーストクラスを捨て、普通席に変更したお蔭。
勉強になりました!!