藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

庵治

待ちに待った庵治行き。
朝10時半に迎えに来て下さいました。
海沿いに出ると見たことのある風景が!?
「小さい頃、たしか"舟隠し"という海水浴場へ泳ぎに来ていました」と言うと、
地元の方が「ここが"舟隠し"ですよ」と仰います。
何せ源平合戦の古戦場ですから
平教経が平家軍の船を隠した"舟隠し"ということですね。
 
そして、現在の庵治は、"庵治石"と"オリーブハマチ"が全国区!!
お昼に"オリーブハマチ"と朝採りシラスの丼を頂きました~。

その店で皆さんと落ち合って庵治皇子神社へ行くと
眼前に東讃のシンボル「五剣山」が聳えていました!
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香川県は昨日から土砂降りの嵐。今日も酷い曇天で、雨も降っています。
「ここ皇子神社セカチューのロケ地なんですよ」
…と言われても、そもそもその映画を存じません!?
 
たしかに晴れていたら素晴らしい景観ですよね。
左手に「五剣山」、右手に屋島(メサ型溶岩台地)が一望できるなんて。
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皇子神社は今日の奉納演奏のためにきれいに掃除され、
氏子さんによって祭礼のような準備が調えられていました。
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イスが50あると聞いていましたが、立って聞いて下さった方が20人ほど…?
地元の皆様から「今日は有難うございます」とお声をかけて頂いてビックリ!?
平日の午後1時だというのに、70名ほどの方にお運び頂き恐れ入りました。
ちゃんと演奏しなくては…と張り切って3曲も演ったので
30分近く立って聞いて頂いたことになります。
 
海人族の本拠地でもあり、演奏し始めると雨がやんで陽が射してきたため
とても気持ち良く演奏できました。
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↑太陽光が土間だけではなく、板の間まで差し込んできたのが見えました。
 
実はこののち磐境へ連れて行ってくれるとの言葉にひかれ
庵治までやってきました。
車に分乗して近くまで行き、皆で山登りです。
ところが、皇子神社でカメラを預けた方とはぐれてしまい、
磐境の画像を撮ることができませんでした…。
 
庵治の漁協長さんの説明では、磐境は三つの磐の組み合わせで
磐の端のラインがピッタリ東西と南北に合うそうです。
磁石を当ててみて下さいと勧められましたが、
古代のストーンサークルの正確さは知っているので疑いは抱きませんでした。
 
三つの磐からなるので「三座の磐座」と呼ばれているらしい…。
 
全国的に強風が吹き荒れた11日、
瀬戸内海からの風を遮るものがない山頂の磐座では
楽譜が舞い上がり、演奏するのが困難でした。
そこで楽譜が飛ばないよう大きな貝🐚を載せて下さったのですが、
演奏中にそれが飛んで和琴をゴンと直撃したため泣きそうになりました!?
 
かつて高松松平藩の別荘があったため「御殿山」と呼ばれた
当地を下りて、今度は海沿いの道を走って住吉神社へ行きました。
地元の方はここが大阪の住吉大社の元宮と信じておられ、
是非演奏して欲しいと言われてしまいました。
「三座の磐座」にひかれて庵治までやってきた私、
今となっては真実を窺い知る由もない住吉神社でも演奏することに!?
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皆さんは最初から奉納演奏があるつもりで、お掃除されていたらしい…。
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こののち、豪華な別荘に連れてゆかれ、
美味しいコーヒーとお菓子をご馳走になりました。
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有難いことに、数人の方から
「瀬戸内海の島を回りたいならヨットを出してあげる」とか
「海のアッシー君になってあげるよ」と仰って頂きました。
私にそんなことを仰ると調子にのるから危険ですよ!?
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窓外を見ると小豆島がこの距離ですから、
ボートを出して下さったら近隣の島を結構まわれるかも…。
ウニがいっぱい採れる無人島もあるそうですよ!!