藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

龍宮(リューゴン)と和爾賀波(ワニカハ)神社

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イスを並べ始めたところですが、最終的にはかなり立ち見の方が多くなりました。
今日の舞台は、↑画像左手に見えるこちら⇩
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高松市円座にある廣旗神社龍神様のお祭りです。
青龍宮」とありますが、もとは地元の龍神で「リューゴンさん」と呼ばれ、
太古から水不足に悩まされた讃岐の地にあって
旱魃の際に何度も雨乞いに成功して農民を助けたそうです。
功績が認められて高松松平藩に召し上げられたというので、
おそらく城の東の護りとして祀られたものと推測しています。
 
ヤマト王権は陰陽五行説を重視しており、
方角がなら色は・季節はと決まっていました(青春の語源)
なら・季節は西なら・季節は(北原白秋ペンネームですね)
なら・季節は冬、そして中央黄色となります。
 
その「青龍」が地元の方々の請願により、戦後当地へ戻されたそうです。
大切にされている神社の祭礼とあって、真面目にリハーサル中。
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かと思いきや、ダメだ…こりゃ!? ここは高松空港の近くだった…。
コトデンの遮断機が下りてカンカン鳴り始めると同時に飛行機の爆音が!!
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リハーサルでは↑ちょっと脱力しましたが、
本番は全力を尽くして演奏させて頂きました。
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帰り際に氏子さんから、宮中に奉納してきた円座をプレゼントして下さるとの
お話が!? 何と「円座」の地名はその円座からきているのだそうです。
市販の円座はイグサで編まれていますが、↑「円座」では菅で作るのだとか。
座り心地が比べものにならないばかりか、演奏中に動いても音がしません。
今は名人が亡くなられてしまったため時間がかかるそうですが、
本当に楽しみですし、有難い限りです。
 
その後、さぬき市の鰐河八幡宮へ行ったらカラオケ大会の真っ最中!?
近隣に響きわたる歌声にはとても太刀打ち出来ません…。
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スゴスゴと退散して、参道を南に下り鰐河天満宮へ。
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鰐河八幡宮の鳥居から100mほどの距離なので、かつては境内社だった可能性も
ありそうですが、現在GoogleMaps上は「閉業」となっています!?
 
実は鰐河八幡宮から真東に約1.5kmの距離に和爾賀波神社があり、
双方とも「讃岐国三木郡高岡郷の式内社和爾賀波神社」の論社ということで
氏子さんに御案内いただくことになり、ここで待ち合わせをしています。
 
車で迎えに来て下さって和爾賀波神社へ。
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これは、古社の雰囲気…?
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社殿の手前、向かって右手に氏子さんたちが御神体と仰る磐境がありました。
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右がワニ、左がウサギだと仰います。そう言われればそう見えるのが不思議です。
ワニとウサギなら神話にも出てきますし、何かの隠喩でしょうか?
 
ともかく氏子さんのお導きで拝殿前で演奏修行させて頂くことができました。
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讃岐国 延喜式内社の一覧を見て溜息をつきました。
(2020年初頭、まだ12社。半分ですか…)