藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

佐賀関

関アジ・関サバで有名な佐賀関。
前々から訪ねたかった場所ですが、
今日はJR日豊本線内の倒木事故により列車が停止し
車内放送に何度も騙されて(!?)大分まで30分遅れなら
知らない駅で降りてタクシーを探すよりも早いのではないかと思い、
乗り換える機会を失ったまま切符通りに幸崎へ到達しました。
 
結局、大分着は50分遅れ、幸崎行きの電車が待っていてくれたので
40分遅れで幸崎に着きました。
そのため当初の予定を大幅に削らなくてはならず、行けたのは2社のみ!?
日本神話に出てくる早吸日女(はやすいひめ・はやすひめ)に纏わる神社です。
速吸の瀬戸を一望できる関崎海星館や関埼灯台へ行ってみたかったのですが、
あいにくの雨でもあり、またの機会を待ちたく思います。
 
先ずは国道九四フェリー佐賀関港に近い六柱神社
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現在の早吸日女神社の元宮と言われていますが?
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階段を上り切ったら二ノ鳥居が見えました。
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瀟洒な社殿ですね。姫神のイメージ?
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山の地形を利用した昔ながらの造りでしょうか?
九州の反対側ほぼ南西に位置する宇土半島三角鎮座の宇波神社も似た造りでした。
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雨でしっとり濡れた参道を苔で滑らないよう注意しながら戻りました。
 
神社の縁起、すなわち当地を平定した側の伝承によれば
神日本磐余彦尊(のちの神武天皇)が東征の途中に速吸の瀬戸(豊予海峡)を通りかかった折、
海女の黒砂(いさご)と真砂(まさご)という二神の姉妹が潮の流れを鎮めるために
海底で大ダコが護っていた神剣を取り上げて奉献したところ、
神日本磐余彦尊自らがこの剣を御神体として祓戸(はらへど)の神(速吸日女)を奉り
建国を請願したのが始まりとされています。
 
長い間神剣を守護していたタコは神社の眷族とされているため、
当社に仕える神職は一切口にしないそうです。
また、現在でも参拝者の心願成就を書き入れたタコの絵を奉納し
「タコ絶ち祈願」が行なわれていると言います。
 
その後、大宝元年(701)遷座したと伝わるのが現在の早吸日女神社です。
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近代の立派な神社という風情です。
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肥後藩主 細川重賢により再建」というのが引っ掛かりますね。
佐賀関がそれだけ重要な港であり拠点であったということでしょう。
こちらがその本殿です。
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そして真っ赤っかな本殿とは対照的な拝殿。
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もしかすると再建当時は真っ赤っかではなかった可能性があるのでは…?
などと考えながらフェリー乗り場へ向かいました。
 
早吸瀬戸の西(佐賀関)から東(佐田岬)へ渡るのが長年の夢でしたが、眺望まるでなし。
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でも、朝のニュースで濃霧注意報が出ていたのですから
欠航にならずに動いてくれただけで感謝。
あっという間に佐田岬の三崎港です(約1時間)
バスがない時間帯なので八幡浜からタクシーを呼んでます。