藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

佐伯

今日も暑いですね~!!
電車に乗るまでに汗ダクになってしまいました。
こんな日に出掛けたくはないのですけれど、私の不注意で満身創痍の
倭琴を、いつまでもメンテナンスしないわけにはまいりません。
そこで、かねてよりの課題「さへぎるモノ」の調査に。
 
大和朝廷先住民族たるアイヌを「かだましき鬼」と呼び、
朝廷にまつろわぬ民を「土蜘蛛」などと呼びました。
人間扱いされていなかったのでしょうか?
 
蝦夷地で朝廷にまつろわなかった(鎮圧勢力を遮ろうとした)民に「さへき」あり。
それが、かの空海の祖先だという説があるのです。
しかし、元々住んでいた地域に知らない人々が入り込んできたら
普通それを遮ろうとしませんか?
それを罪人扱いして瀬戸内各地に送る?
 
下って806年、讃岐の僧 玄海が父祖の地(?)常陸國に佐伯神社を創建。
行かずにおられましょうか。
という次第で常陸大宮へ向かっています。
画像は帰りの電車の中でアップいたします。
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もう一つのテーマは、空海と名乗った心。
先日、久しぶりにヨーロッパ系の音楽を聴いたら、
彼らはやはり天上、天国を目指しているように感じました。
それに対し、海人族の音楽は天と地を結ぼうとしている?
 
空海室戸岬御厨人窟から「空」と「海」を見た。「地」に座して!!
 
宮中では神に捧げる音楽だから一番低い場所に座って演奏するそうです。
が、それ以前の海人族は天と地を繋げようとして地面で演奏したのでは?
というわけで、今日も演奏修行。
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大変な古社でした、佐伯神社
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少し南下すると阿波山上神社
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いや、しかし、社名が違うような?
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何て書いてるんでしょう? 世界救世教の白い柱が立っていましたが。
 
まあ演奏修行なので気にせず先に進みます。
山の向こうに吉野から勧請した金峯神社があるらしいので。
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「えええ~、どうやって上がるんですか?! 無理でしょ?」と言うと、
運転手さんが「階段の先をジグザグに登るんですよ」とおっしゃる。
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人一人が横になってやっと歩ける道幅なのでこれまでで一番怖かったです。
 
一緒に登ってくれた今日の小さな友人↓
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天と繋がれる境地へはまだまだ到達できそうにありませんが…
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