藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

沙弥島

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私が小学生のころ陸続きになった沙弥島(アコは抱っこされています)
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ここが縄文時代からの複合遺跡ナカンダ浜ですか…。
対岸の岡山がよく見えますね。
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子供時代には沙弥島まで泳ぎに来ていた私ですが、
近年、東山魁夷せとうち美術館での和琴コンサートの際に訪れた時も
ナカンダ浜までは来ておらず、本当にもったいないことをしました。
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今回は柿本人麿の歌碑の見える場所まで行きたいと、先へ進みました。
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この岩と岩の間を切り開いたような階段を上り下りすると
オソゴエの浜長崎の鼻が見えました。
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人麿岩は肉眼でははっきり見えましたが、よく写っていませんね。
この入り江の形状を見た瞬間、
志摩国で教わった死者が流れ着く浜…のイメージと重なりました。
 
万葉集』巻2-220
讃岐狭峯嶋、視石中死人、柿本朝臣人麿作歌一首并短哥
 
玉藻吉 讃岐國者 國柄加 雖見不飽 神柄加 幾許貴寸 天地 日月與共 満将行
神乃御面跡 次来 中乃水門従 船浮而 吾榜来者 時風 雲居尓吹尓 奥見者 跡位浪立
邊見者 白浪散動 鯨魚取 海乎恐 行船乃 梶引折而 彼此之 嶋者雖多 名細之
狭峯之嶋乃 荒磯面尓 廬作而見者 浪音乃 茂濱邊乎 敷妙乃 枕尓為而 荒床
自伏君之 家知者 往而毛将告 妻知者 来毛問益乎
玉桙之 道太尓不知 鬱把久 待加戀良武 愛伎妻等者
 
反歌二首
巻2-221
妻毛有者 採而多宣麻之 佐美乃山 野上乃宇波疑 過去計良受也
 
巻2-222
奥波 来依荒磯乎 色妙乃 枕等巻而 奈世流君香聞
 
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久々の人丸さん!
石見や鳴門へも行きましたが、沙弥はある意味もっとも強烈な人丸ワールドでした。
 
沙弥島には金刀比羅神社もありました。
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おおお…巨石がゴロゴロ鎮座しています!!
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本殿の奥には瀬戸大橋の橋脚も見えますが、何となく石を投げ捨てているだけ?
と感じるのは気のせいでしょうか…。