藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

密筑の里の大井

今日も「特急ひたち」に乗ってます。
11日に偶然、30年ぶりにお会いした方が被災地に通っておられるというので
図々しく「いわき駅」で拾って頂けませんかとお願いしたのです。
当然ながら「どこへ行きたいんですか?」と訊かれたので、昨日
一日がかりで日帰りで行ける場所と効率の良いルートを検索していました。
 
という次第で、11日の残りを今から書きます。
 
大甕では上りの特急まで1時間半ほど時間がありました。
そこで先ず、水木浜を一望できる津神社へ行きました。
が、風が強く、雨が横から降ってくるので立っていられません。
写真もちゃんと撮れなかったため、早々に泉神社へ移動。
 
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おおお…これが『常陸国風土記』にある「密筑の里の大井」ですか…。
いかなる根拠か「常陸国最古の神社」などと書かれていますが?
重要なのは、神社よりも湧泉でしょう。
震災の時も20ほど噴出口があるこの泉に助けられたと大勢の方が仰っていました。
 
社殿は泉の上の台地に建てられていました。
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参道を見て驚いたのですけれど、まるで真っ赤な稲荷?!
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様々なページで画像を見たら黄色の幟の時期もあるようです。
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一応「延喜式内社」で祭神は泉を神格化した天速玉姫命と書かれています。
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でも、社紋は豊川稲荷系ですよね?
伏見稲荷最上稲荷系は稲のマークですから…。
泉との配置は同じ日に行った高萩の瀧神社子安神社みたいな感じ?
 
あ、他に三峯神社もありました。
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まるで蜘蛛窟のようなこんもりの守護といった風情…。
古墳ではないと思うと神職さんが仰っていました。
 
清泉に後ろ髪を引かれつつ久慈漁港の津神社へ。ここは常陸国久慈郡でした。
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ん? 海に向かってない?!
よくよく考えてやっと水木浜の方を向いているとわかりました。
神は先ず、水木浜に上陸した…ということですね。
 
まだ少し時間があったので、なぜここに冨士が?と思った冨士神社へ。
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「この立地はおかしいですよね?」と運転手さんに尋ねると、
「山を切り崩して住宅地が出来たんですよ」と教えて下さいました。
社地のすぐ横(画像左端)常磐線の線路が通っています。
 
大甕駅からはどこを走っても高低差があり、港から急に高台に上がったりして
実際に走ってみないとわからないことがたくさんありました。
 
今日も元気に歩きます。