藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

下総国笠神

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印西市笠神(旧印旛郡本埜村笠神)に白鳥飛来地があるというので行ってみました。
印旛沼ではなく田んぼなのでビックリですが、
近づくと物凄い数の白鳥がコォ~コォ~と鳴く声にもビックリ!?
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今年の飛来数 891羽とあります。
昼間は遠征している白鳥さんが多いそうで撮影している間にも飛んできました!!
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ピントが合わず、すみません。↓田んぼを撮っていたので。
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ちょっと家禽類っぽいですよね?
おっと、着水寸前です。
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ここに飛来してきている891羽のうち、ほとんどがコハクチョウで、
オオハクチョウ=23羽、嘴が黒一色のアメリコハクチョウ=3羽だそうです。
以前から印西市本埜第二小学校のHPで勉強させて頂いてました。
 
今日はその本埜第二小学校から左折してきましたよ。
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左折すると、こんな景色が見えました。まるで白鳥のプールです!?
 
ここまでは、うちから30分以上かかるのでアーニャはお留守番です。
初めて有料道路を走りました。20円!!!!!
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若草大橋有料道路です。ご覧の通りガラガラでした。
それにしても私はただバイクで走っているだけで満足なんですね…。
でも、せせらぎ池でお母さん白鳥に会わなければ
白鳥に興味を持ってここまで走ってきたりはしなかったでしょう。
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皇居外苑濠からコブハクチョウを譲ってもらいながら、牛久沼以外の個体を
放置し、市民の質問にも答えられないナンチャラ市とは大きな違いです。
本埜村の皆さん、増田邦夫さん、素晴らしいです!
ここには煙草の吸殻なんて落ちてないし、見守りの皆さんが訪れた方たちの
質問に丁寧に答えておられました。
よし、私は見守り隊のいない泊崎に飛来した白鳥さん親子を担当しましょう。
(↑ホント? ちょっと遠いけど?)
 
せっかく笠神まで来たので、霞ケ浦、牛久沼、印旛沼手賀沼まで繋がっていた
香取海(かとりのうみ)ばかりでなく、香取海時代の陸地も歩いてみたい!
本埜村笠神には中世には領主の館が建っていた場所、利根川印旛沼
つながった内海に突き出た岬または小島のような独立台地があったようです。
その中世の城館跡=笠神城跡の南部に蘓波鷹(そばたか)神社がありました。
 
「そばたか」には蘇波鷹、側高、曾羽鷹、祖羽鷹、素羽鷹などの表記があり、
桓武平氏良文流の千葉氏との関連が指摘されています。
そして、蘓波鷹神社のある笠神城の城主は千葉氏の家臣だったと言われています。
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こんもりの周囲をグルグル走っていたら鳥居がありました!!
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↑参道の画像を2枚。バイクでは入れません。
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階段を登り切ると社殿が見えました。
社殿の周囲はほとんど余白(平地)がなく、海蝕で切り立った台地に
建てられたことがよくわかります。
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鳥居の方を振り返ると、左手がピークのようです。
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ちょっとオドロオドロシイ雰囲気なので右手の石碑は確認していません。
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左手のピークへ上がる階段状の置き石がありました。
ここはきっと夏にはマムシが出る…?!
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なになに? 阿夫利神社の石碑ですよ。
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ピークから見た社殿…というか覆屋ですかね?
 
領主の館跡のあるこの台地の北部東麓には「船戸」の集落があります。
「字(あざ)」名で検索できないGoogleMapには記載されていませんが、
まさしく香取海時代の船着き場?!
 
そして西麓の「根古屋」の集落には笠神社(かさがみしゃ)があります。
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走っていたら笠神社の裏が見えました。
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表へまわると青面金剛!!
これが下総と印西市域で見られると言う「百庚申」ですね?!
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江戸後期から近代にかけて建立されたという「百庚申」。
印西市では笠神社蘓波鷹神社の他、武西・浦部・小林・松虫台にあるそうです。
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しかし…ほとんど字の消えかかったコレが拝殿ですか…。
隣にもう一つ建物が。
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地元の方だけがわかっておられるのでしょうね。
私にとっては氏神でもなく無関係な神社ですから、この木の下で演奏することに。
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道路からすぐの場所でしたが、30分ほど演奏していても誰ひとりとして
通る人も車も無く、静かに集中できました。
今日も古代の地形を確認しつつ走り、演奏し、
少なからず感じることがありました。
《神擧》の超絶技巧が必要な箇所もかなり成功率がUPしています。
あと一歩です。