藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

香色山(こうしきやま)

8/31に善通寺「五岳山」の最高峰たる我拝師山へ行きました。
佐伯氏の善通寺は宇多津から車で20分ほどなので
地元と言ってもおかしくない距離なのに…
帰宅後、初めて「五岳山」について調べました。
 
香色山(こうしきやま・こうしきざん/157m)
筆ノ山(ふでのやま/296m)
我拝師山(がはいしやま・がはいしさん/481m)
中山(なかやま/439m)
火上山(ひかみやま・ひあげやま/409m)
 
さしあたって、標高157mの香色山なら登りやすそう?
遊歩道も整備されていて、山頂まで約20分で到達できるとか。
しかも弥生時代の遺跡があるらしい…。
この山を、朝廷から民族移動させられた(?!)サヘキ氏が祖神降臨の地としたのでは?
と妄想していますが、どうでしょうか。
 
そんな話を友人にしたら、付き合ってあげるということになり、
本日宇多津駅で拾ってもらう約束をしていたのですが、私が
昨日帰省したため、Studio Aikawaへ迎えに来てくれました。
 
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16:30、善通寺の駐車場着。拝観が17:00までなので空いています。
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振り向くと、香色山の案内板がありました。
隣に「五岳山」の俯瞰図もありましたが、こちらの縦走は絶対に無理です。
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ともかく、ここから約1kmの山登り。
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ずっと木陰を歩いているため日傘は要りません。
二股が何ヶ所かありましたが、どちらも同じ道に合流します。
階段が苦手な人は遠回りになっても緩やかな道を進めばよいのでしょう。
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10分ほどで正面に(丸亀市と宇多津町に跨る)青ノ山(224.5m)が見えました。
Studio Aikawa青ノ山の北にあります。瀬戸大橋も対岸の岡山も見えてます!
当然ながら、画像右端がイヒヨリヒコたる飯野山
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淡々とジグザグ道を登ります。
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登るにつれて岩肌が気になってきました。
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何の説明もありませんでしたが、帰宅して調べたら
香色山には流紋岩が分布しているとのこと。
流理面と板状節理が高角度であることから、
香色山流紋岩が貫入した火山岩頸と推定されているそうです。
 
こんな調子で撮影しながらなので、20分はとうに過ぎています。
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やっと山頂まで来ました! 所要時間30分!?
360度の眺望…ということで、かんかん照りです。
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こちらが香色山山頂の「1号石棺墓」と経塚群ですね。
現在はコンクリートで覆われていますが、奥が弥生時代後期の墳墓で
石棺が埋葬されていたそうです。
出土位置や大きさがわかるように石が置かれています。
墳墓の手前には経典を納めた石室「香色山1号経塚」がありました。
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この経塚は、空海を輩出した佐伯一族を中心とする勢力が
平安時代から鎌倉時代にかけての仏教衰退期に経典の散逸を恐れ、
確実に保管すべく石郭に納めたのではないかと言われています。
平成7年に4基の経塚が山頂で発掘された折、全国初の発見として
話題になったのは「1号経塚」が上下2段の石組だったことでした。
 
そして香色山の山頂には、いつ建てられたものやら、
「佐伯直遠祖坐神(さへきのあたひゑんそにますかみ)」の石碑がありました。
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「佐伯直」とは?
日本書紀景行天皇紀51年8月条に
部民としての佐伯部は、もともと東国人の捕虜として、景行天皇の命で
播磨・讃岐・伊予・安芸・阿波の5ヶ国に送られたのが祖であるとの
起源が伝えられ、それらを統率したのが「佐伯直」とされています。
すると、香色山山頂「1号石棺墓」の主は「佐伯直」ではあり得ません。
讃岐へ移されたのち、この地を本拠地としたということになりましょう。
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17:48、かなり下りてきました。
18:00には駐車場が閉まるため、近道をします。
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行きにこの道を登っていたら、途中で下山してしまったかもしれません。
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ここが一番急勾配で、落ち葉で滑り落ちそうになりました。
めでたく閉鎖5分前に下山。下りは丁度20分かかりました。
寄り道も余所見もしていないのに?
私の足では上りは余所見をしなくても25分といったところでしょう。
 
Studio Aikawaまで戻りつつ、乗せて行って貰った御礼に榮鮨さんにお誘いし
予約の電話を入れてみたら、「8時以降なら何とかなります」とのこと。
シャワーを浴びてからZOOMERで出かけました。
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おおお…、これは大好物ではありませんか!?
 
さらに兵庫県産の甘エビ!!
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定番のイワシ!!
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そして今日の茶碗蒸しは…松茸でした〜!
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いつも撮影し忘れるサラダは自家製ドレッシングが超美味!!
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にぎりも沢山いただきましたが、今日のベストはこちら。
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今日も大満足の榮鮨さんでした。