藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

宇倍神社 伊福部家奥津城

11/14の朝、宇倍神社へ行きました。
伊福部昭(1914-2006)先生の奥津城で奉納演奏させて頂くためです。
駐車場から本殿の方向へ進みます。
おおぉ…懐かしの(結婚式を挙げた)社殿です。
ただし、今日は社殿へは立ち寄らず、一目散に右手へ進みます。
普通の神社と、どこがどう違うのかわかりませんが、独特の風情がありますね。
人工的建造物が苦手な私は、こういう道に入ると落ち着きます。
ほどなく「伊福部昭墓所」の道標が見えました。
神道のお墓なのに、なぜ「奥都城・奥津城(おくつき)」と書かないのでしょう?
昨日の大雨で地面が相当ぬかるんでいます。
(なぜか伊福部先生のお墓にだけ石や陶器の塊が幾つも置かれていて、お掃除したくなりました!?)
とはいえ、せっかく来たので奉納演奏をさせて頂きます。
墓前での演奏は三度目となります。
これまで立ち会って下さった金田宮司は先年亡くなりました。
帰途、その金田宮司の揮毫と思われる石碑に目がとまりました。
達筆なので、ちゃんと読めていないかも知れませんが、
「墓より墓へ」? 「鴉が」? 「だまって」? 「飛び…(うつれり?)
七・八 (四・四)・六? 七五調でないことだけは確かですね…。
 
今回、鳥取まで来たのは、伊福部昭先生が札幌時代の最初のお弟子さんと
お話しされている2003年撮影のビデオを御長女に観て頂くためです。
著作権継承者お三人の許諾なしには世に出せませんので。
鳥取市内といえども広範囲にわたるので、鳥取駅から約30分かけて移動しました。
編集したDVDをご覧いただいた結果、頑張って文字起こしをした甲斐あって
テロップが好評で、今はなき御実家を見られたことも喜んで下さいました。
お弟子さん第一号(ヴァイオリン)が撮られたビデオはここから始まります。
来年は伊福部昭先生ご生誕110年。
きっと、さまざまな企画が目白押しでしょう。
みなさん大いに盛り上がりましょう!