成田行きの機内で退屈しています。
あと7時間半…。
朝8時にホテルを出て、約1時間でパレルモ空港着。
パレルモ空港を1時間遅れで出発。
国内線・国際線ともアリタリアにしたのに一々荷物を受け取らねばならず、
しかも私の楽器ケースは最後に出て来たため、時間が押してしまいました。
トラーパニへ移動するために使ったベルガモ空港でも、
1時間半前に到着したのにずっと行列していなくてはならず、
お茶一杯飲む時間がないほどギリギリだったし、国内線は酷い混雑ぶりです。
20~30分前に着けば乗れる日本の空港は「神」ですね!
ローマ(フィウミチーノ空港)では、楽器ケースを持って出ようとしたら、
コワモテのレスラーみたいな係員に「それは何だ、どこから来た?」と怒鳴られ、
「Giappone」と言ったら、「OK」と急にニコニコ顔になりました。
国際線ターミナルへ移動してチェックイン後の出国手続きの時も、
パスポートを見せようとしたら「日本人は見せなくていい」と言われ、素通り!
"Japan"の神通力を再認識させられました。
それにしても、みんながみんなそうではないと思いますが、
アリタリアの乗務員(男性)の計算の遅いこと!
お土産を買う時間がなかったため機内で買おうとしたらそれぞれ数が足りず、
計算が大の苦手の私でもサッサと合計193ユーロをピッタリ用意できました。
ところが、5分以上電卓を叩いて出た合計は194ユーロ。
「あり得ない」と言うと、「一つだけどうしても電卓に入らないが、
その額が32ユーロだから161ユーロに足すと194ユーロだ」と言い張ります。
この程度の計算に10分以上もの時間を費やせるとは良い御身分です。
その上、私が手渡した10ユーロ札を床に落とし、お金が足りないと騒ぐ…!?
黙って拾って渡したら、「Tutto bene」と握手を求めてきたので
「遅すぎる」と言ってしまいました。
未だに「Tutto bene」を許せないなんて大人げないですね(とほほ…)。
いや、しかし、いったい何のためにこんな修行をさせられているのやら?
トラーパニは大好きだし、また行きたいけれど、
ホテルから成田空港までの所要時間が最短で約20時間ですからねえ…。
今日はローマを1時間遅れで出たため、現時点での所要時間は21時間です。
成田空港からはタクシーなので荷物を持つ必要はありませんが、
ともかく修行はもう御勘弁…といった心境です。
と言いつつ、1時間眠れば復活する私なので、
昨夜バスタブの中で眠ってしまったあと、ベッドで1時間寝たら、
琴のケースの梱包や荷づくりが出来ました。
今もこれを書きながら少しウトウトしたので
帰宅後も一日元気に走りまわれると思います。
先ずは8泊10日分の掃除や洗濯!?
それにしても美し過ぎるセジェスタの遺跡でした。
異国にいる感じがしなかったのも不思議…。
この風景の中で音楽を奏でられて夢みたいでしたが、
よもやアレルギーが出るとは!?
収録中にセジェスタの遺跡を管理している団体のトップがいらして下さり、
収録後にお話しをさせて頂きましたが、
来年のコンサートは無理とお断りするほかありませんでした。
座って5分後には鼻水が止まらなくなってしまったのですから。
ビデオ撮りだったようで、徒労に終わらせてしまい申し訳ない限りです)
クレモナでもトラーパニでも、皆さんに沢山の拍手を頂きました。
和琴への質問も沢山いただきました。
それを励みに、もっともっと日本国内をまわり、心身を鍛えたいと思います。
トラーパニのホテルまでいらして下さった日本人母娘さんとチワワちゃん、
ロビーで偶然お目にかかったのだとばかり思っていましたが、
もしかすると、主催者にセジェスタへ行く待ち合わせ時間を訊いて
わざわざお運び下さっていたのかもしれません。
クレモナのパーティのあと、パーティ会場からの送迎バスがホテルに着くたび、
私に拍手を送って下さりながらバスを降りてゆかれた皆様のことも忘れません。
昔、ガールスカウトで「さくら」を歌ったと仰って、
私に歌って聞かせて下さったご婦人。
コンサートでは一生懸命に日本文化を伝えようとする姿勢に
心打たれたと仰って下さいました。
書き切れないほどの思い出と感謝を胸に帰国します。
今回、大勢の皆様から「Facebook をやって欲しい」と言われました。
が、これまで出来るだけ露出をしないよう心がけて生きてきたので
やっぱり無理かな…と思います。
たくさんのお気持ちを頂戴しましたことに、心から感謝いたします。