藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

常陸国

おはようございます!
間隔があき過ぎて…というか、PUPPYに翻弄され過ぎて調子が掴めません。
ともかく常磐線に乗りました。
先ずは小原遺跡を目指しています。
(かすみがうら市にある同名の縄文の遺跡とは違います)
古墳時代から奈良・平安時代にかけての住居跡や土師器などが出土していますが、
既に住宅地になっているそうです。
ただ『常陸国風土記』に出てくる地名に幾つかの候補地があるため、
一度見ておきたいと考えていました。
 
茨城郡の郡衙が置かれていたとされる候補地の一つ、現在の小原神社です。
友部町史』によれば「削られなければ全長100m近い前方後円墳だった」?!
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おおお…道路脇に市天然記念物のケヤキが!?
社殿そっちのけで奥まで歩くと同じく市天然記念物のスギの御神木がありました。
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とても町中とは思えないほど気持ちの良い空間です。
当社の北東700mに位置する保呂輪神社(768年創建?!)へも行ってみました。
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白鷺たちが食事をしてます!
ここなら古代人の生活の場・集落があったことに不思議はありません。
振り向くと
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保呂輪神社の鳥居です。
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木蔭を歩いてゆくと
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唐突に「小原小学校」の碑が!?
周辺が農地なので神社の境内に小学校を作ったのでしょうか。
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広い社地に建つ小ぢんまりとした神社でした。
 
ここから以前行って二度までも怖くて上がれなかった行き止まりの階段へ。
友人が地図に載っていない狭い坂道を下ってくれました。
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エッ?! 全く暗くない!! 社殿が見えてるし…。
(どうも社殿に向かって左側の樹木が伐採されて日が差すようになったらしい…)
狭くて苔生した石段をクモの巣を掃いながら登りました。
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あれ? 比較的新しい社殿ですね。
本殿は明治12年、拝殿は大正12年に建立されたとありますが?
階段の手前にあった由緒書を撮ったものの、カラーだと字が読めないので白黒で。
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おおお、祭神に「かまど」とあります。やった~!
地図に釜神社とあったので《竈殿遊歌》を演奏したのでした。
(たしかに祖母は家にあった「カマド」を「へっつい」と呼んでいました)
 
豊竈(とよへつひ) (み)遊びすらしも ひさかたの 天(あま)の河原に
ひさの声する ひさの声する
 
しかし、当社も水戸光圀の合祀策によるものか、明治の一村一社令によるものか
上記の3社以外にも浅間神社などが合祀されていました。
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釜神社から600m、同じ部田野に以前観光気分で立ち寄った釜上神社があります。
 
今回は縄文海進による海蝕洞窟前にて演奏。
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当地は弥生時代後期の土器が出土した「釜神上遺跡」でもあり、
釜上神社の創建が平安時代らしいなんて根拠の無い話はどうでもいいですよね。
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タブノキやヒイラギなど茨城県を北限とする温帯性植物が繁っている
海蝕洞窟の上の森は「神場(かんば)」と呼ばれているそうで、
県指定「釜上自然環境保全地域」として保護されていました。
 
去年の2月にも見た縄文時代の海を走りながら水戸駅へ向かいました。
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今日はまだ慣らし運転なので友部駅で待ち合わせをしてから
水戸駅まで、正味3時間の演奏修行旅でした。
台風一過の今日、気温は33℃‼