藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

山城国

催馬楽に『山城』があります。
渡来人の居住区となった山城は、古くは山代
律令制以降は平城京からみて奈良山の背後に位置することで
山背と書かれるようになった場所です。
催馬楽では地元の女性が(胡の国から来た?)瓜作りに求婚されたけど
どうしよう…と迷う様子が歌われます。
 
特殊な地域性から、地名にも興味をひかれます。
 
今日の目的地は京都府相楽郡笠置町笠置山京田辺市千鉾山です。
 
先ずは京田辺市高船里を目指します。
右折の指示が出ても、曲がることが不可能と思われる超鋭角の急坂ばかりで
遠回りしていたら、地図上に石舟神社がありました。
「この手前に右折するような道、あった?」
「まったく気づかなかった…、引き返してみようか?」
ということで、こんな道を引き返しました。
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ふと横を見ると、細い下り坂がありました。
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「歩いて行ってみよう!」
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裏から行ったようで、こちらが本殿。右下に拝殿がありました。
社名から、巨大な石の舟でもあるのかと思いきや、見当たりません。
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ホテルに着いてから検索しますと、
石舟神社の祭神(饒速日命)の子孫・伊香色謎命(いかがしこめ)
開化天皇の皇后で、御間城入彦(崇神天皇)の母。
大和朝廷物部氏の血を色濃く残したとありました。
伊香色謎命を祭神とする神社、徳島で行ってましたね、伊加賀志神社
 
車を停めた場所へ戻り、少し登りますと…
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雲で市街地がハッキリ見えませんが、かなり上がってきています。
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ありました、この上が笠上神社ですね。
ここを千鉾山と書いている方がおられました。
 
ここから小一時間かけて笠置山を目指します。
以前行った時、タクシーを予約できず、駅で30分待ったため時間が押して
旧正月までで引き返した笠置寺の巨巌を見に行きます。
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16時着。日没まで最大1時間はありそうです。
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「ウワッ、天の磐船だ‼」
その奥が本尊弥勒磨崖仏でしょうか?
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肉眼では何が刻まれているのかわかりません。
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ここが今日の舞台でした。
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右の磐が虚空蔵磨崖仏です。
岩盤の上で弾いているのでコトも非常に良く響きました。
山本不動尊白峯御陵に続き
神送りと神上の段、三度目の練習が出来ました。
付き合ってくれた友人に感謝です。