藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

天空の鳥居

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間に合いました! 17:31、天空の鳥居からの夕日です。
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肉眼だと驚くほど迫力がある太陽でした。 
前々から讃岐では荘内半島からの夕日と↑、ここ稲積山(404m)山頂からの夕日を
見たかったので、ZOOMERが届いてすぐ、16時に出発しました。
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右手に見えているのは多度津の臨海工業団地でしょうか?
視線を真横に移すと多島海の瀬戸内。
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さあ、先を急ぎます。
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走っているのは「さぬき浜街道」です。
そろそろ年に一度(2日間)だけ予讃線が停まることで有名な「津島ノ宮駅」付近?
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津嶋神社が鎮座する(津嶋神社しかない)小島(かつての鼠島)が見えてきました。
私の子供時代は宇多津の北浦から舟で参詣してました。
 
詫間で行きたい神社がありますが、夕日を見られないと無意味なので
行きは素通りし、不動の滝カントリーパークを目指します。
ここで以前「うたの寺子屋」をやらせて頂いており、
その時の記憶では車で1時間はかかりました。
そこから稲積山山頂駐車場まで、約5kmのクネクネ道を登ります。
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道幅が狭い上、夕方とあって車が続々と下山してくるため
スピードを出せなかったものの、4バルブ Z4エンジンは余裕の走りでした。
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しかし、駐車場からは急勾配を徒歩!? とほほ…。
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駐車場は満杯!! あんなに下山する車とすれ違ったのに?!
そして山頂にも3-40人以上の親子連れやカップルがいらっしゃいました。
これでは演奏修行が出来ません…が、こちらも慣れたもの。
すぐに人気のないポイントを見つけました。
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折口信夫博士の仰る「古代人の思考」に近づき、実感を得たいために
山頂での演奏を重視しています。
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枝の隙間から瀬戸内海と夕日が見える場所で演奏に集中しました。
演奏後、社殿まで戻ると人影もまばら…。
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一応、社殿の扁額など撮りました。
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境内の案内板に↓こうありました。
祭神は邇々杵命・保食命・咲夜比女命で延喜式神名帳(平安時代)
讃岐国刈田郡高屋神社」とあり、延喜式内社讃岐二十四社の一社である。
この社は当初稲積山頂にあったのを 一六〇〇年頃に山の中腹に移し、
さらに一七六〇年頃に山麓に移したが、里人はその崇をおそれ、
一八三一年に山頂の旧地に再び本殿を造営した。
山の名をとり稲積社とも呼んでいる。
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山麓の里宮から中宮経由で上宮まで歩く場合、急な石段を270段のぼり、
石ゴロゴロの山道を歩いて約1時間かかるそうです。
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駐車場へ戻る途中、荘内半島方面が見えました!
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このとき17:56!? さすがに関東より日没が遅いのでシャッターが切れました。
キャプテンクックじゃないけれど、瀬戸内の多島美は素晴らしい!
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駐車場の車も少なくなっていました。
帰り道に立ち寄りたいのは、詫間小烏(こがらす)神社です。
宇多津の宇夫階神社の元宮が九頭龍神で、その別名が「子烏さん」。
その祭神を宇多津から詫間へ移住した人が勧請したと伝わります。
しかしナビは小烏神社の崖下で目的地に到着したと言い、周囲は真っ暗‼
細い路地をグルグル走っても入り口が見つかりません。
頼れるのはもう方向音痴の直感だけ…。
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もしやここでは?
ヘッドライトで照らすと「小烏神社」でした!
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かなり奥に社殿があり、社地は宇多津の九頭龍神とは比べものになりません。
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しかも扁額が「小烏大明神」で、「小烏さん」のまま現在に至っている
となると少々考えさせられます。
瀬戸内海の小烏神社鞆の浦にもあって
祭神は天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)小烏大神です。
一つ目の神はダイダラボッチで、飯野山山頂に足跡が残ると伝わります。
その飯野山御神体山とする宇多津の九頭龍神=「小烏さん」。
鎮座地は旧石器時代の遺跡がある宇多津町津之郷です。
しかし当地から遷座したと伝わる宇多津の宇夫階神社の祭神は大己貴命
これはもう別の神社なのでは?
むしろタタラ製鉄技術者集団の移動があったと考える方が自然でしょう。
このあたりが解明されると有り難いのですが…。
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2/2は4時間のミニミニ旅。ZOOMERは、無事、玄関から入りました。