藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

下総国で物部と蘇我の痕跡を探す

「関東三龍の寺」の最後は龍尾寺です。 かつて龍尾寺およびその前身と言われる「大寺廃寺」から見えていた "椿(の)海"へ行ってみたいと思っていたので、 片道2-3時間などものともせず(!?)出向きます。 現実問題として、 キャノピーは座面が三角で小さいため…

頭が"印旛浦"、尾が"椿海"に墜ちた龍

身を三つに引き裂かれ、頭が"印旛浦"、尾が"椿(の)海"に墜ちた龍なんて いかに妄想好きの私でも、容易にイメージできません。 せいぜい、ヤマト王権が征夷大将軍に東国を平らげさせる前からあった古墳の主の 末裔や彼らが治めたクニを討ち滅ぼしたことの比喩…

日本最古の系図をもつ伊福部氏

日本最古の系図は国宝に指定された『海部(あまべ)氏系図』とされ、 丹後一宮 元伊勢 籠(この)神社HPにこう書かれています。 昭和51年(1976) 6月に現存する日本最古の系図として国宝に指定された。 この系図は、平安時代初期の貞観年中に書写されたいわゆる祝…

蘇我と物部の棲み分け?

ヤマト王権樹立以前に「香取海」周辺で暮らしていたのは誰? その先住民を、皇軍はなぜ滅ぼさなくてはならなかったの? 実は、誰も何も隠してはいないのかもしれません。 古代のことを知らない私が気づけないだけなのかもしれません。 なにしろ日本神話が作…

蘇我氏と玉造

蘇我氏のことを調べ始め、"曽我の玉作り工房"の存在を知りました。 奈良県橿原市の蘇我氏本貫の地(高市郡蘇我里)に近い「曽我遺跡」です。 古墳時代の5世紀後半~6世紀前半にかけて、勾玉・管玉・丸玉・小玉などの 玉製品を大規模に生産していたとされ、「曽…

スカ・ソカ・サカ=蘇我氏?

旅を続ける中で、須賀(スカ・スガ)神社、素鵞(ソカ・ソガ)神社などの祭神が スサノヲノミコトである場合が多いと気づきながら、スルーしてきました。 その発音から、蘇我氏との関係を疑わなかったわけではありませんが。 ソガの語源は、スサノヲがヤマタノオ…

朝布・麻生・阿蘇・浅茅→ASO?

倭琴と旅をするようになって 海人族の好む地形というものがあるらしい… と感じるようになりました。 対馬に「浅茅(あそう)湾」があり、 丹後宮津に「阿蘇海(あそのうみ)」があります。 しかし、漢字が…!? 古代は発音ありきで、漢字は意味を度外視した発音記…

下総の宇迦大神

12月21日と25日に通りかかった滑河観音にあった「関東ふれあいの道」で 神崎神社の神宮寺並木観音~宇迦神社を通るルートを見ました。 世の宇迦(宇賀)神社の祭神が、本来の宇迦大神(宇迦大明神)ではなく ダーキニー由来の稲荷神に化身したケースが多いため、…

香取海の荒海(あらみ)貝塚

暦が新しくなる冬至(12/21)に演奏修行をした"磯部"の姫宮神社は 現在、白鳳カントリークラブ(成田市磯部)となっている台地の北に鎮座。 鳥居の中からゴルフコースが見えてました!? その白鳳カントリークラブの南、根木名(ねこな)川と荒海(あらみ)川の合流点…

冬至・クリスマス・神楽歌

2020年の冬至は(計算上)12月21日19:02なのだそうです。 北半球ではこの日が1年のうちで最も昼(日の出~日没)の時間が短いとされ、 暦の上では冬至で1年間の干支が切り替わるのだとか。 冬至はまた、日本や中国のみならず、世界各地で重要な"節目"の日とされ…