藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

イツマヒメとヒサツヒメは国栖?

筑後川の支流、玖珠(くす)川畔に天ヶ瀬温泉があります。 その南方の台地にある五馬市(いつまいち)の地名がずっと気にかかっていました。 「シキ・シカ・シコ」の法則で言うなら「イツマ・イツモ」となるからです。 玖珠川の「クス・クズ・クヅ」は「国巣・国…

神功皇后と斉明天皇

『古事記(ふることふみ)』(712)における日本神話は、 第40代天武天皇(在位673-686年)が稗田阿礼に命じて誦み習わせた帝紀と旧辞を 太安万侶が第43代元明天皇(在位707-715年)の命で撰録奏上したとされています。 その日本神話には 681年に川島皇子や忍壁皇子…

武蔵国一宮 氷川三社

「氷川三社」という呼称があるのかどうかわかりません。 ただ、偶然、地図上で氷川女體神社・中氷川神社という名を見つけ興味をもちました。 日光に男体山(2,486m)・女峰山(2,483m)が、筑波山に男体山(871m)・女体山(877m)が あるように、武蔵国一宮たる氷川神…

鬼怒川&利根川と小貝川の"をか"

突端フェチの私!? 今日はどこの突端へ? と考え、前回行った鬼怒川・小貝川分離(1629)の下流および 鬼怒川と利根川の合流地点あたりへ行ってみることに。 真夏日が続いていましたが、今日は曇り。最高気温は 23℃らしい。 久々に遠出して"香取海"の走りを楽し…

怨霊とか?

誕生日なのでどこかへ出掛けたい…と思うけれど、 元々神社には興味がないし、神話にも飽きた…。 そんな時、明治に落語家・三遊亭圓朝によって創作された落語(怪談噺) 『真景累ヶ淵』(しんけいかさねがふち)の元となる説話、江戸時代に流布した「累ヶ淵」の …

意布伎・意夫岐・伊富伎・伊不伎・伊布伎?

「冬至」は飛鳥時代に中国から伝わった「二十四節気」の一つ。 「二十四節気」とは、 日照時間が最長の「夏至」と最短の「冬至」で2分割、 さらに昼夜の時間が同じ「春分」と「秋分」で4分割、 その間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を入れて8分割、 そ…

冬至に「丹」へ

今日12月22日は冬至。一年で最も昼が短く、夜が長い日。 冬至の日はなぜかわくわくするので昔から大好きでした。 ここから夏至までどんどん日が長くなってゆく芽生えの日。 大人になってから、この日は私だけがわくわくするのではなく、 太古から万物にとっ…

星田妙見宮

つい先日、iPadを開いたら「石宝殿(いしのほうでん)古墳」の画像が目に飛び込んできました。 寝屋川市東端の打上元町にある北河内唯一の古墳時代末期に属する古墳なのだとか。 江戸時代には横口式石槨が露出していたと記録され、今も、平らな底石の上に 埋葬…

平安京の「乾」

歌舞伎十八番「鳴神」で有名な京都鴨川の最初の一滴が湧く洞窟へ 向かったのは6年半前の2016年3月19日でした。 yumiaikawa.hateblo.jp この日は、高野川の代表的な支流「呂川」と「律川」が流れる大原盆地へも行きました。 (川の名称は「呂律が回らない」と…

四たび「伊富岐神社」へ

伊吹山とその周辺に鎮座するイブキ神社を幾つも訪問しました。 伊吹山はその名称からイブキ氏の本貫の地と考えることができ、 中でも古代藍川郷に鎮座する美濃国二宮伊富岐神社へは三たび足を運びました。 (藍川にとっても当地が本貫の地ゆえ) 今回は京都か…