藍川由美「倭琴の旅」

やまとうたのふるさとをもとめて倭琴と旅をしています

阿波国

龍と瀧

徳島県海部(かいふ)郡海陽町相川に阿津(あづ)という字(あざ)があって そこに「式内室比売神社」の有力な論社阿津神社があります。 『阿府志』に 「室比売神社、相川村室津と云ふ所に在り。安津明神と号す、吾田鹿葦津姫を祭る。 又木花咲耶姫、大山祇等大宣…

丹生の道

阿波国一ノ宮「天石門別八倉比売神社」の論社の一つ 上一宮大粟(おほあは)神社の社伝に 大宜都比売神が伊勢国丹生の郷(現 三重県多気郡多気町丹生)から 八神を率いて粟に降臨したとあります。 そして「大粟八神」として次の八社が列挙されていました。 1. 腰…

阿讃山脈の龍王神

午後が空いたので、前々からチェックしていた 空海創祀の龍王社を探しにゆくことに。 ところが、これが経験したことがないほど大変な冒険になりました。 地図を見ただけでは舗装路か未舗装路かわかりませんので!? 最初の冒険は、県道4号線です。 どうルート…

ソラの神社

阿讃山脈のソラの集落を訪れるのが、いま一番の楽しみです。 そこでは古代や中世のことが普通に語られます。 今日のテーマは浄土宗の開祖「法然」でした。 建永元年(1206)12月、土佐への流罪が決まった「法然」は九条兼実の高配で 建永2年(1207)に讃岐にあっ…

中央構造線~川滝断層

川之江まで川滝断層を見に行って来ました。 ただし(旧)川之江市指定の「天然記念物」だというのに (四国中央市になったから管理者がいないとか?) ここまでほとんど案内らしい案内もなく、心細い限りでした。 192号線から常福寺方面へ曲がり、金生川を渡った…

讃岐~阿波 2

2019年3月31日午後 猪ノ鼻峠を抜けて目に飛び込んできたのは「箸蔵山ロープウェイ」でした。 以前、土讃線で行き、時間に余裕がなかったので私一人のために 時間外に動かして頂いたあのロープウェイです。 yumiaikawa.hateblo.jp 今回もまた時間が押している…

讃岐~阿波 1

午前9時前に家を出ました。寒いです。 9℃ですが、バイクで走ると5℃くらいに感じます。 まだ太陽が見えません。左手に讃岐富士こと飯野山。 30分ほど走ったら満濃池に着きました! 空海が改修工事をしたことで知られる人工池ですが、何となく神々しい感じ…。 …

美馬

天気予報の通り、10日は雨でした。 花粉症の私にとっては恵みの雨かと思いましたが、 前日のスギ花粉で鼻の粘膜が敏感になっていて、クシャミの嵐でした。 神亀3年(726)行基の開基と伝わる大瀧寺(標高940m)から阿波国を目指しました。 これは空海が延暦10年(…

土器川 2

「八峯」から二双山(801.2m)への道はなかなかの急勾配でしたが、 途中に平坦な場所もあって、撮影できました。 ふだん乗っているキャノピーは手元のレバーで停止できますが、 普通の原付は降りてスタンドアップしなくてはならず、 楽器を足元で挟んでいるた…

神山→木屋平

徳島2日目の今日(8/19)は 名西郡神山町で「日本超古代研究所チナカ」を主宰していた地中孝氏(故人)の 経営しておられた神山スキーランドホテルで友人と待ち合わせ。 うわぁ~きれいな水の色!! 振り向くと神山スキーランドホテルがありました。 ド迫力ですが…

JALの手荷物事情

徳島阿波おどり空港へ向かってます。今日は徳島泊まりです。 楽器を預けることを考えるとANAを利用したいところですが、 ちょうど良い便がなく、渋々JALにしました。 JALは羽田空港ですら"楽器ケース"が無いことが多い!! ANAは対馬のような地方空港でも確保…

粟ノ国

催馬楽を学んでいた時、その語源の一つに 朝廷への貢物を馬で運んだとする説があり、 阿波なら麻、讃岐なら盾、出雲なら玉、紀伊なら木…というように 各国の特産品を管理・輸送することが忌部の職掌の一つだったと知りました。 渡来氏族の忌部は最初「忌部首…

長ノ国 4

6月2日は過去最高の12社で演奏修行しました。 12社以上まわったことはあっても、演奏は10社が限度でしたが、 13社まわって演奏したのが12社でした。体力、持久力が増してます! 6月3日の朝一番は長ノ国開拓の祖を祭神とする御間都比古(みまつひこ)神社です。…

中央構造線の旅 2

箸蔵駅12:37発に乗り、阿波川島駅に13:48着。 近くにタクシー会社がないため、5/12にお世話になった徳島駅担当の運転手さんに 「また4時間お願いできますか?」と電話で頼んでおきました。 先ずは伊加賀志神社。 階段…!? 暑くてちょっとキツかったのですが、…

中央構造線の旅

初めてやって来た阿波池田。乗り換えのみですが。 私が宇多津から乗って来たアンパンマン号(特急南風)が高知方面に走り出しました。 が、「徳島」行きへの乗り換え時間が長いのでぼんやりしてます。 特急なのに、宇多津で4分、多度津で4分停車するなど、 と…

長ノ国 3

朝立彦神社はこの旅の最終訪問地で、 最終日の5/14は志和岐漁港に面した吉野神社から始まりました。 「志和岐」という名は対馬や長崎の海人族を髣髴とさせます。 漁港の神社といえば、定番は海神系か金毘羅なのですが。 なぜ吉野神社なのかと考えると、隣接…

阿佐多知比古神社

一瞬「アサギマダラか?!」と期待しましたが、ツマグロヒョウモン♂でした。 M先生が撮影しながら至近距離まで近づくという神業で撮って下さいました! あまりに動きが速くて上手く撮れませんでしたが、黒アゲハも結構いました。 ここが今回の旅のメイン朝立…

長ノ国 2

今日はこれまでに経験のない古代祭祀の場に足を運びました。 昨日は歩いたので起床後は膝に少し痛みがありましたが、 今回の最大の目的=山登りに挑み、本当に得がたい体験ができました。 このことは帰宅してから書くとして、羽田行きの機内で昨日の画像の続…

長ノ国

近年、徳島の農村舞台が充実しているとの話を耳にします。 是非とも行ってみなくては…と思い始めて数年経ってしまいました。 そこで今回は人形浄瑠璃で人気の八屋の犬飼農村舞台へ行ってみることに。 その前に私が大好きな高島市の波爾布神社が天平13年(741)…

阿波国の国府

古代歌謡では国府を「こう」ではなく「こふ」と発音します。 その阿波国の国府周辺の神社が実に興味深いので 2~300もの古墳が確認されている阿波史跡公園の周囲を回ることにしました。 その前に徳島県庁近くの、阿波一ノ宮とは違う読み方の大麻比古(おほま…

市役所→阿波国

母の転入届を提出してから1時間以上経っても手続きが終らなかった市役所へ 転出届を出しに行ったところ、10人待ちでゾッとしました。 案の定、1時間内に手続きを終えた人は僅かに 3人?! この時点で待っている人は16人に増えていました。 いったいどういう仕…

阿波(粟&長)国「一ノ宮」論社

昨日はギックリ腰2日目の身には盛りだくさんだったので 今日は起き上がれないかも? と不安でしたが、何とか歩けました。 しかし朝一番から、また階段!? 私が勝手に長ノ国の首都!? と妄想している「佐那河内」にある朝宮神社です。 祭神は天照皇大神の荒魂た…

古代「長ノ国」

今日は徳島市から阿南市へ向かう旅に 来てみたら、ここは古代長ノ国でした。 長・中・那賀・那珂(ナカ)…が重要なのは常識らしいのですが、 無知な私にはすべてが新しく、興奮することばかり。 とはいえ、昨日100kg近くあるオルガン搬出の際、一瞬ですが 運送…